商品コード:1289-055pb[Le Club Français Du Disque] J.ミコー(pf) / リスト:「ドン・ジョヴァンニ」の回想, ラ・カンパネッラ, ハンガリー狂詩曲2, 12番
商品コード: 1289-055pb
商品詳細:ジャン・ミコーは、1924年フランス・ボワ・コロンブの生まれ。。エコール・ノルマルの教授として、コルトーの下で名教授だった。彼のベートーヴェンのPfソナタは仏RESONANCESレーベル4枚に録音したソナタ9曲と小品少しで全てと思われる。ソナタの全曲録音はない。後にクリュブ・フランセに1~2点の録音がある程度。コルトー直系のピアニズム。空気感を醸し出す粘りのあるピアノ。たっぷりと間を取ったテンポ。曲を聴くというより、当時の空気とこの人の情念を聴いているような気がする。超美音の持ち主。しかし、敏捷さもあるテクニシャン!イヴ・ナットとは全く異なるスタイル。音を繋げることを避けて時折ブツ切りのような演奏をする。殆ど見ない超個性的フレンチ・ピアニズム!リストは珍しいレパートリーだが独特の表現を用い技巧的即面より、曲の持つ世界感を最優先した演奏に徹しているように感じる。聴かせ上手なシルハフシキーと異なり、やや武骨に感じるがリスト的な気分を重視しているからだろう。Le Club Français Du Disqueにはこの1枚だけを録音した。A面の「ドン・ジョヴァンニ」の回想はモーツァルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』からいくつかの旋律を抜き出し、再構成したパラフレーズ作品である。リストは1842年から43年にかけて『フィガロの結婚』と『ドン・ジョヴァンニ』の主題による《フィガロとドン・ジョヴァンニの主題による幻想曲》S.697の作曲を試みたが未完に終わった。ブゾーニとレスリー・ハワードが補筆・校訂している。ブゾーニ版では『ドン・ジョヴァンニ』の主題がカットされ、大幅に短縮されている。モーツァルトファンにも楽しめる作品。有名な「ラ・カンパネラ」は近年、辻井伸行が得意曲として世界中で演奏して注目されている曲。リストが「ラ・カンパネラ」を扱った作品は4曲存在するが、今日「ラ・カンパネラ」として演奏されるほぼ全てがこの作品は4作目の『パガニーニによる大練習曲』第3番 嬰ト短調。『パガニーニによる超絶技巧練習曲』を改訂した『パガニーニによる大練習曲』の第3曲にあたり、異名同音の嬰ト短調で書かれている。難曲として知られるが演奏会などでは評判が良いらしい。
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