[SUPRAPHON] T.ニコラーエワ(pf)(フランス組曲)/M.フィオドロワ(pf)(イギリス組曲) / バッハ:フランス組曲5番B.816, イギリス組曲5番B.810
商品コード: 1289-006t
商品詳細:フランス組曲がニコラーエワ、イギリス組曲がフィオドロワ。ニコラーエワは恐らく10歳の頃ロシアからの遠征でチェコを訪れた際の録音と思われる。Supraphonとしても最初期の録音。このレーベルの10"にはA、B面で奏者が異なるケースが多い。当時の若手女性2人による録音。当時はニコラエワも殆ど知名度がなく、会社としてもかなり冒険だったと思う。今聴いてもこの時代としてはよく磨かれた演奏。クリアーなタッチのフィオドロワに比べ、影あるニコラーエワに非凡な才能を感じる。初出の白/赤青レーベルは材料ノイズが少々ある。青金輪フラット盤は聴きやすくお勧め。どういういきさつかは不明だがニコラーエワは1951年2月2日~4月27日にかけてチェコで当時のチェコ放送局の為にバッハ、ラフマニノフ、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、自作の計8曲を録音していた。バッハはフランス組曲5番の他、幻想曲ハ短調 BWV906、半音階的幻想曲とフーガ BWV903と計3曲を録音しており、当10"を制作する際にこの中からフランス組曲5番が選ばれたと思われる。1950年ライプツッヒで開催されたヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクール第一回にて優勝。A面のマルガリータ・フィオドロワもロシア人で彼女は同じバッハ国際でニコラーエワに次いで2位に輝いた。但しガリーナ・フィオドロワと二人が同位であった。マルガリータ・フィオドロワ(1927-)はジューコフに劣らないスクリャービン弾きであり、同じくネイガウス門下生。コンサート・ピアニストとして活躍し、自身のスクールは持たなかった。過去の入荷ではSUPRAPHONに2種があっただけ。実際はMELODIYAに7種(3枚がスクリャービン)のLPが残されている。'70年代半ば佐藤氏も来日したフィオドロワを聴いて述べている「無骨で田舎臭いが一つ一つの音が堅固なテクニックに裏打ちされている。この10"は実はニコラーエワではなくマルガリータ・フィオドロワが主役のLP。
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