商品コード:1290-063[DECCA] P.モントゥー指揮ロンドンso./コヴェント・ガーデン王立歌劇場cho. / ラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲
商品コード: 1290-063
商品詳細:この録音にB.BB.ジャケットはなく、これがオリジナル。この曲の最も代表的な録音である。フランス人らしい感性と、当時最高の技術を持っていたDECCA:SXLとのコラボレーションは見事なまでに完璧な傑作を作り上げた。アンセルメも同様な録音を残しているが、両者とも横綱級の名盤。合唱が巧みに入るこの名曲を、これだけの上質な音で聴ける幸福を噛みしめたい。ピエール・モントゥー(1875-1964)はフランス・パリ生まれの指揮者。兄弟に軽音楽の指揮者のポール・モントゥー=ブリザックがいる。フルート奏者、指揮者のクロード・モントゥーは息子である。パリ音楽院でヴァイオリンを学び、パリ・オペラ=コミック座(ここではドビュッシーの歌劇『ペレアスとメリザンド』の初演にも楽員として立ち会っている)やコロンヌ管弦楽団の楽員だったが、1906年にコロンヌ管を指揮してデビューを飾る。1911年からはディアギレフのロシア・バレエ団で指揮を担当、ストラヴィンスキーの『春の祭典』、『ペトルーシュカ』、ラヴェルの『ダフニスとクロエ』、ドビュッシーの『遊戯』など、20世紀の名作バレエ音楽の初演を多く振った。ロシア・バレエ団の指揮者就任と同じ年、自らコンセール・ベルリオーズを設立している。1916年、アメリカに渡り、翌年からはメトロポリタン歌劇場の指揮者に就任。ここから米国と欧州を行き来することになる。1946年にはアメリカの市民権を取得。そのためRCAなどの米国レーベルには多数の録音があり、どちらが本当のモントゥーなのかという疑問が常に生まれることになる。また世界中の主要オケと録音がある。フランス作品だけでなくブラームスなどドイツ作品を得意とするなど様々な顔を持つためモントゥーという指揮者を簡単に表すことが難しい。レパートリーは広かった。得意でない作品が無い万能且つトップレベルのクオリティを、亡くなるまで保ち続けた稀有な指揮者である。ラヴェルの『ダフニスとクロエ』は何と1912年パリのシャトレ座でバレエ・リュスの正指揮者として初演を行っている。
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