商品コード:1290-050n[MELODIYA] S.ドレンスキー(pf) / ショパン:マズルカ集-2(17曲)
商品コード: 1290-050n
商品詳細:セルゲイ・ドレンスキー(1931- 2020)はモスクワ生まれの男性ピアニスト。。1940~1950年中央音楽学校でグリゴリー・ギンズブルクについて学び、モスクワ音楽院に進んで1955年に卒業する。ゴリデンヴェイゼル門下生である。アクセルロート、ポラック、スカウロンスキーらと同門のグリゴリー・ギンズブルク教室の秀英。さらに、モスクワ音楽院の音楽院研究科に進み、1957年に卒業する。1957年からモスクワ音楽院で教え始め、1979年より同音楽院教授。1994年から1997年まで同音楽院のピアノ特別科を統括した。1988年にソ連当局より人民芸術家の称号を贈られている。2015年11月、日本で旭日小綬章を授与された。ピアノの名教師として知られ、弟子にはニコライ・ルガンスキー、デニス・マツーエフ、スタニスラフ・ブーニン、清塚信也等がいる。ブーニンの直接の師はドレンスキーである。グリゴリー・ギンズブルクの教室で教授になったのはドレンスキーとアクセルロートの2人だけである。ブーニンの先生として何度か来日していて、日本ではよく知られた旧ソ連のピアニストの一人といえる。しかし教師ではなくピアニストとして日本での評価はないに等しい。これは弟子であるブーニンによるらしい--「聴き手の意表を突く効果は一切狙わず、頑固なまでに自分のスタイルを押し通す。」 「甘味の全くない武骨で辛口のベートーヴェン」「ショパンとドビュッシーはごつごつして押しつけがましい」「感覚的な作品で弱点を露呈」---などあまり良いコメントがない。ブーニンは自身の教師について良い印象を持っていないようである。実際マズルカ集を聴いてみた。全体に楷書的なきっちりした演奏である。音は明確・明瞭で曖昧な表現を好まない印象を受けた。しかし構成力は高く、作品ごとの表現は豊である。辛口のヴィルトゥオーソという印象。このマズルカ集では武骨でごつごつした感想はない。技巧派でもあり、ブーニンのコメントは客観的とは言い難い。モスクワ音楽院の教授にも様々なタイプがいると思われる。ドレンスキーは一つの流儀を極めた優秀なピアニストである。録音は1950年代からあり、少なくとも12枚のLPがある。マズルカ集は2枚あり、С10 05399/C10 13741。これはVol.2に当たる。
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