商品コード:1290-034p[Le Club Français Du Disque] G.ヴァント指揮ケルン・ギュルツェニヒo. / シューマン:交響曲3番Op.97「ライン」
商品コード: 1290-034p
商品詳細:シューマンの4曲ある交響曲のうち、3番がメインだろう。1850年、ライン地方への旅行と転居の時作られ、ケルン大寺院に強い印象を受けた(第4楽章「荘厳な儀式の伴奏の性格で」)とされている。5楽章の大作。シューマンの中では、比較的明るい曲ではあるが、その中に見え隠れするシューマンの悲劇性まで表現している演奏は多くない。ヴァントは、この曲の原点となったケルン・ギュルツェニヒo.を振り、この曲の内部に見え隠れする一種の淋しさのような感情を描き出す。Le Club Français Du Disqueではギュンター・ヴァントがシューマンの交響曲3/4番を録音した。ギュンター・ヴァント(1912-2002)は1946年にケルン市音楽総監督に就任し、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団を率いていた。Le Club Français Du Disqueにおけるドイツ系作品の看板指揮者として多くの録音を行った。3番をケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団と4番はパリ・チェント・ソリ管弦楽団とモノラル/ステレオで録音している。但しギュンター・ヴァントのLe Club Français Du Disque時代である1950-60年代は日本ではほぼ無名の指揮者である。注目され始めたのは1970年代ハルモニア・ムンディへのブルックナー交響曲全集からだろう。そして遡ってみれば、Le Club Français Du Disqueに多くの録音があったという経緯である。日本ではLe Club Français Du Disqueなるレーベル自体が未知のレーベルであり、致し方ないと思われる。この3/4番は1960年前後のヴァントのスタイルがよくわかる演奏である。一見そっけないように感じられるこの時代の演奏は自然体という言葉がぴったりくる。ヴァントはスタイルがあまり変わらないことで知られる指揮者である。確かにそれは正しいだろう。実際1990年代の方が元気が良いくらいに感じられる程度である。そして多くの方にとってはLe Club Français Du Disque時代は謎に満ちた時期だろう。当時としてはあまり目立たない大人しい演奏に注力している、珍しいタイプの指揮者であったことがわかる。尚Le Club Français Du Disqueにシューマン:交響曲1/2番の録音はないと思われる。交響曲3番にはステレオが存在していたことが判明した(当盤の入荷で)!
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