[Pathé] A.クリュイタンス指揮フランス国立放送o. / ラヴェル:舞踏詩「ラ・ヴァルス」, スペイン狂詩曲
商品コード: 1291-006
商品詳細:クリュイタンスのラヴェル:管弦楽曲集に関しては未だにはっきりわかっていない。大まかにはフランス国立放送o.とのモノラル録音とパリ音楽院o.とのモノラル/ステレオ録音の2種があるという点は間違いない。全ての曲がしっかり2回録音されたとはいえず、詳細は不明である。特にフランス国立放送o.とのモノラル録音は1953~1957年の間に録音され、録音順に単独でリリースされており、1959年頃3枚のLP:FCX 700番台にまとめられたことは確かである。恐らくFCX 700番台が初出の曲はないと思われる。それぞれの曲が勝手な形でリリースされていて整理が付かないというのが現状である。この2曲などはCOLUMBIAですらないPathé発売である。この2曲は恐らく1953年の最初の年の録音と思われる。10"のPathéレーベルから出た当盤がクリュイタンスのラヴェル:管弦楽曲集の最初の1枚と考えるのが妥当だろう。番号からみても1955年以前は確実である。多くの方がパリ音楽院o.とのステレオ盤をご希望のようであるが、クリュイタンスの指揮を味わうなら古い方が良いのは当然である。このモノラル録音でこそラヴェルの真意が汲み取れるとみて間違いない。オケもフランス国立放送o.はクリュイタンスの手足のように表情を変え、本質を描き出すと考える。パリ音楽院o.とのステレオは確かにステレオ効果は味わうことができる。しかしそれ以外は全てこのモノラル録音に軍配が上がるとみている。音質も1950年代Pathéプレスのモノラルは立体的であり、何より音の温度が熱く勢いがまるで違う。こちらこそがラヴェルであると感じるのである。
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