商品コード:1292-035[Le Club Français Du Disque] G.セバスティアン指揮南西ドイツ放送o. / ワーグナー:序曲・前奏曲集
商品コード: 1292-035
商品詳細:各レーベルに少しずつ録音を残すが、日本では殆ど無名のジョルジュ・セバスティアンは1903年ハンガリー出身のフランス人指揮者。ブダペスト音楽院でバルトーク、コダーイに学び、1922年ミュンヘンでB.ワルターに師事。1921年にミュンヘン宮廷歌劇場(現バイエルン国立歌劇場)のコレペティートル(練習指揮者)に採用される。1927年ブルーノ・ワルターの推薦でベルリン市立歌劇場(現ベルリン・ドイツ・オペラ)の歌劇場のカペルマイスター(第一指揮者)に就任し、1930年までその任にあった。音楽総監督であったブルーノ・ワルターからの信任が厚かった証だろう。その後はロシアにも転じ、1935年にはムソルグスキーの歌劇『ボリス・ボリス・ゴドゥノフ』オリジナル版初演の指揮もしている。1946年にパリ・オペラ座管弦楽団首席指揮者に就任。以後オペラ・コミック、フランス国立放送o.等を指揮。クリュブ・フランセには6点を残し、中でも珍しいワーグナーは当盤以外にパリ音楽院o.を振る311がある。テンポを変えず、端正で穏やかなワーグナー。上品かつ流麗。戦後はフランスに定住。1966年にはフランス国立放送管弦楽団とシャルル・ミュンシュと共に(第2指揮者として)来日もしている。ワルターの下でカペルマイスター時代に多く演奏された後期ドイツ・ロマン派の作品を得意とするようになる。ワーグナーの録音は1952年米レミントンから2枚のLPをリリースしている。また1951年に録音された楽劇『ジークフリート』第3幕抜粋の指揮もセバスティアンが担当している。これは1962年のバーデンバーデン・南西ドイツ放送o.との新録音でなかなか快活な演奏を見せる。下積時代の苦労が形になったような、バランスが良く、軽快な見事な演奏である。なかなか大物の仲間には加えてもらえない指揮者だが実力はしっかり持っている。1962年頃ドイツでの録音だが、すぐには発売されず1966年頃モノラル/ステレオ同時発売されたようである。
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