商品コード:1294-064[CALLIOPE] A.ブルフロワ指揮チェコスロバキア室内o.プラハ M.エステレ・ブリュン(org) J.ポンテ(cemb) P.ザドヴィアル(vn) / アルビノーニ:アダージョ, 5声の協奏曲Op.7~4曲
商品コード: 1294-064
商品詳細:アルビノーニの「アダージョ」が偽作と判明したのは最近のことではなく、この1977年に出版されたLPのジャケットにも記されている。正体はレモ・ジャゾットが1958年に出版した作品。ジャゾットはアルビノーニの作品目録を作った音楽学者で、当初この作品をアルビノーニのソナタの断片に基づく編曲であり「その断片は空襲の廃墟(ドレスデン図書館)から発見された」と偽っていた。しかし偽作と判明しても、なお万人に愛される名曲であり、この演奏も大変素晴らしい。M.エステレ・ブリュンのオルガンとペイル・ザドヴィアルのヴァイオリンを伴った本格的な弦楽合奏版で演奏される。ヴァイオリンソロも絡み複合的で奥行きを感じる、このLPの出だしにふさわしい秀演である。A面の後半とB面全て使って、12の5声の協奏曲Op.7から4曲が演奏される。協奏曲Op.7は通常オーボエ協奏曲として演奏されることが多いが弦楽合奏版もあり、特定の楽器は指定されていない。ここではチェコスロバキア室内o.プラハの弦楽合奏版による演奏。アルビノーニの本来の作曲は5声の協奏曲Op.7である。特定のソロの記載はないが、コンチェルト・グロッソのようなスタイルでところどころにヴァイオリンやチェンバロ等のソロが顔を出す。1960年代までの弦楽合奏と異なり、ソロをふんだんに使った小編成のすっきりしたバロック的な合奏である。ヴァイオリンのペイル・ザドヴィアルは出番が多く、Vn協奏曲ではないかと思えるほどソロを披露する。アラン・ブルフロワの優れた指揮が生きている。オケのチェコスロバキア室内管弦楽団プラハは1957年オトカル・ステイスカルにより創設された団体でプラハ室内管弦楽団とは全く別の団体である。プラハ室内管弦楽団は1951年にプラハ放送交響楽団のメンバーを団員として設立されたが、1965年にプラハ放送交響楽団の活動から独立する。指揮者を置かないオーケストラとして知られるが、稀に指揮者を置いての演奏も行う。チェコスロバキア室内管弦楽団プラハはSUPRAPHONへの録音は少なく、大半がCALLIOPEへの録音という異色の室内管弦楽団である。
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