商品コード:1296-038[DECCA] M.キアーラ(s) N.サンティ指揮ウィーン・フォルクス・オーパー / イタリア・オペラアリア集
商品コード: 1296-038
商品詳細:日本では無名のマリア・キアーラ(1939-)はイタリア・オデルツォの生まれのリリック・ソプラノ歌手。1960年からヴェネツィア音楽院でアントニオ・カッシネッリに声楽を学び(後に結婚)、トリノでマリア・カルボーネの指導も受けた。1965年にヴェネツィアのドゥカーレ宮殿でヴェルディの「オテロ」を上演した際にデスデモナ役で出演して舞台デビューを果たした。1967年にはナポリのサン・カルロ劇場でプッチーニの「ラ・ボエーム」のミミ役を歌って成功を収め、1969年にはアレーナ・ディ・ヴェローナでプッチーニの「トゥーランドット」のリュー役で成功するなど、以降はイタリアのみならず世界中の主要歌劇場で国際的に活躍した。1972年にはミラノ・スカラ座にもビゼーの「カルメン」のミカエラ役でデビューしたが、以降は1985年のヴェルディの「アイーダ」まで出演機会が得られなかった。1990年代中盤までイタリアを代表するオペラ歌手として国際的に活躍したが、4、5歳上のレナータ・スコットやミレッラ・フレーニに録音の機会を奪われる形となり、正規録音では、DECCAへのLP3枚分のオペラ・アリア集とヴォルフ・フェラーリの「スザンナの秘密」と「アイーダ」、オイロディスクへの「蝶々夫人」など少数にとどまる。マリア・カラスの世代のような強烈な個性こそ乏しいが、バランスのとれたソプラノ。音域も広くあらゆる曲をこなせる第2世代のイタリア歌手。イタリア・オペラ全10曲を熱唱、オケはウィーン・フォルクス・オーパー。これが彼女の最初のリーダーLPと思われる。この時まだ33歳、1970~80年代を背負う歌手の一人になるだろう。この録音の後2枚のリーダー作品を出した。実際スムースで外連味のない美しい声を持つ。癖がなく万人に受け入れられる特徴を持つ。
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