商品コード:1296-031[DECCA] ウィーン八重奏団メンバー /W.パンフォーファー(pf) H.レズニチェク(fl) A.ボスコフスキー(cl) 他/ ドヴォルザーク:弦楽五重奏曲2番Op.77, シュポーア:Pf五重奏曲Op.52
商品コード: 1296-031
商品詳細:珍しい一枚。ウィーン八重奏団は8人なので、曲の構成により、メンバーが異なる。ドヴォルザークOp.77は、Cbを加えた弦楽五重奏の第2番。ドヴォルザーク、34才の時の作品。そして、シュポーアのOp.52は、大五重奏と呼ばれ、Pf、Fl、Cl、Hr、Fgのピアノを含む木管五重奏。短調の静かな曲であるが、ほとんど演奏されない。ピアノが主導に立ち、木管をリードする形で曲が進む。八重奏やディヴェルティメント等が強い団体だが、こういった小編成の曲も見事にやってくれる。ドヴォルザーク:弦楽五重奏曲が弦楽四重奏の4人にコントラバスを加えた計5人の弦楽奏者による演奏。B面のシュポーア:Pf五重奏曲はピアノ、フルート、クラリネット、ホルン、ファゴットの5人でピアノ+4人の管楽奏者となる。全く編成の異なる室内楽を1枚に収めたLPで両曲で演奏者がかぶることはない。これら全く編成の異なる2曲だが何方もウィーン八重奏団メンバー+ゲスト(ウィーンpo.団員)で賄える事を示している。ウィーン八重奏団は1947年ウィーンpo.とウィーンso.のメンバーで構成され、創設メンバーはW.ボスコフスキー、P.マタイス(vn)、G.ブライテンバッハ(va)、N.ヒュブナー(vc)、J.クランプ(cb)、J.ヴェルバ(hr)、A.ボスコフスキー(cl)、R.ヘンツェル(fg)の8人でスタートした。その後メンバー交代を経て現在まで存続している。当8人のみでは演奏できる演目が限られるため、ウィーン八重奏団をベースに他の器楽奏者をウィーンpo.またはウィーンso.からゲスト出演という形で迎え、様々な編成の曲に対応している。ウィーン八重奏団の親団体に依頼するので全くスムースに対応出来ていると思われる。特にピアノのヴァルター・パンホーファーは1950年代初頭からピアノが含まれる曲ではレギュラーメンバーのような形で参加している。それでもウィーン八重奏団は発足時の8人という縛りを崩さず存続を続けた。これは後るに大きな楽団が控えているからこその運営方針だろう。モノラル期、ステレオ期、デジタル期を通じてウィーン八重奏団の演奏には、ウィーンの伝統的で誇り高い文化が滲み出ている。それは録音年代に関係なく音楽の世界で一つの理想像として君臨する文化といえる。
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