商品コード:1296-014b[La Voix De Son Maître] Y.メニューイン(vn) J.プリッチャード指揮フィルハーモニアo. / モーツァルト:Vn協奏曲4番K.218, 5番K.219「トルコ風」
商品コード: 1296-014b
商品詳細:バース祝祭o.以前のモノラル初回録音。正直言って、バースよりこちらの方がソロは良い。モーツァルトにしては少々濃厚な味付けだが、その後の薄味の演奏より深みがある。同じバッハで共演しているフェラス等と比べると、かなり音楽性に違いがあり、正直、モーツァルトが向いているとは言い難いが、想像よりソロはいい味を出していて、メニューインらしい大時代的節回しが、そっけないステレオ期に勝る。時にSP期のような表情を見せレトロチック! ユーディ・メニューイン(1916- 1999)は7歳で神童ヴァイオリニストとしてデビューし、20世紀で最も偉大なヴァイオリン奏者の一人とされる。紙面の上では大変な功績と実績を持つ偉大なヴァイオリン奏者である。この点に異論のある方はないだろう。しかし1950年代後半以降は脊椎の手術の影響のためかボウイングが衰え始める。音色の線が細くなり、音程やリズムに難がある録音も少なくない。その為、戦後やステレオ期以降のメニューインはあまり人気があるとは言えず、全否定する向きもある。曲や録音により、好調・不調の波があるのも確かである。またレパートリーの拡大が逆の効果を生んでいる点も否定できない。特に中古市場のような実力と人気が必ずしも比例しない市場では気の毒なほどみじめな有様である。そんな安定しない録音の中で、1954年のモーツァルト録音は比較的良い部類に入る。脊椎の手術以前の録音であり、比較的評価の高いジョコンダ・デ・ヴィート(vn)とのバッハ:2台のヴァイオリンのための協奏曲 BWV 1043の翌年の録音になる。メニューインは少年時代にもモーツァルトの協奏曲を師のエネスクの指揮でSP録音しており、1960年代にはバース祝祭o.と全曲録音を行っている。それらも悪くはないが、この時期の単独録音は当時はかなり人気の高かった録音である。奥ゆかしく、デリケートなメニューインの良い部分が出てiる。
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