商品コード:1297-045[ARION] パリ・レ・ミュズィシャン・メンバー/ B.マルチェッロ:Cemb協奏曲Op.1-1, Op.1-4, Op.1-6, Ob協奏曲ハ短調「ヴェニスの愛」
商品コード: 1297-045
商品詳細:1971年フランスの室内楽団体、「パリ・レ・ミュズィシャン」の録音。ここではカトリーヌ ・ボデ (ヴァイオリン)、カトリーヌ・クルトワ(ヴァイオリン)、アルマンド・フラマー (ヴァイオリン)、ミレイユ・ピドゥー(ヴァイオリン)、ヤン・ステゲンガ(チェロ)、ルシアン・ドゥブレ(オーボエ)の6人が参加。ベネデット・マルチェッロ(1686-1739)はイタリア・バロックの作曲家。これら4曲の協奏曲は全て12の5声の協奏曲集Op.1の中の曲と思われる。よく知られるオーボエ協奏曲は実は兄アレッサンドロの作品であることが判明している。イタリア人かと思うような明るい演奏。「パリ・レ・ミュズィシャン」は11弦とチェンバロによるアンサンブルで1966 年にスザンヌ ハイムによってパリで結成された。1968 年、「パリ音楽祭」はポワシーに「コンサート・ドゥ・ラ・コレジアル」を設立し、そこで月に 1 回コンサートを開催していた。同年、彼らは「La Fondation de la Vacation」から奨学金を獲得。同年、このオーケストラは「芸術文化協会」から承認された。国際的な優れたソリストが共演することもあり、これまでにイヴォンヌ ・ルフェビュール女史、リリー・ラスキン、ロジェブ・ルダン、ルジェロ・ジェラン、ピエール・ピエールロなどである。通常カトリーヌ ・ボデが第1Vnを担当する。カトリーヌ ・ボデはガブリエル・ブイヨンとジャック・フェヴリエに師事し、パリ音楽院室内楽部門満場一致第一位を獲得した。首席チェリストのヤン・ステンゲンガは、1947 年にオランダのヴォーブルクに生まれ。彼は、パリ音楽院でポール トルトゥリエに師事し、7 歳でチェロを学び始め、18 歳で満場一致で第一位を受賞している。「パリ・レ・ミュズィシャン」は少なくともARIONにマルチェッロ:協奏曲集、バルトーク作品集、ルーセル他近代作品集を録音している。当マルチェッロ:協奏曲集が最初の録音のようである。曲は5声の協奏曲集 Op.1から3曲のCemb協奏曲が選ばれているが何れもCembはソロに使用されず合奏協奏曲のような形に編曲されている。1曲だけ作品番号のないOb協奏曲ハ短調がある、これはルシアン・ドゥブレ(オーボエ)がしっかりソロを奏でる協奏曲として演奏されている。どこかで聴いたこのがあるような馴染みのある印象の作品だと思ったら、「ヴェニスの愛」または「マルチェッロのアダージョ」とも呼ばれる名曲で1970年のイタリア映画「ヴェニスの愛」(原題は「無名のベネチア人」)にこの曲の第2楽章 アダージョが使われた。「アルビノーニのアダージョ」や「パッヘルベルのカノン」と同等の名曲である。原曲はニ短調だが、ニ短調とハ短調の2つの異稿が存在し、ここではハ短調で演奏される。バッハがチェンバロ独奏の協奏曲ト長調B.974に編曲している。メロディーは哀愁に満ちており、一度聴いたら忘れないだろう。ニ短調で演奏されることが多いらしいがハ短調ならよりノスタルジーが増すだろう。1曲飛びぬけた名曲を加え、この1曲だけで元が取れるようにした配慮はARIONのプロデューサー:Ariane Ségal によるものだろう。
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