商品コード:1297-019[COLUMBIA] H.v.カラヤン指揮フィルハーモニアo. / チャイコフスキー:バレエ組曲「白鳥の湖」Op.20~抜粋, バレエ組曲「眠りの森の美女」Op.66~抜粋
商品コード: 1297-019
商品詳細:フランスらしい淡い色の色調の美しいジュベール工房のジャケ。この曲の入荷は少なく、カラヤンのColumbia録音の中でもレアな一枚だ。ずっしりと厚いプレスからは、密度の高いしっかりと豊潤なハイファイサウンドが出てくる。パテプレスで少し華やかな感じがする。どちらも大曲(バレエ曲)からの抜粋だが、要所は押さえているので聴きやすい。コロンビアらしいスケール感と繊細さを併せ持つ。カラヤンがフランス的に聴こえるから不思議。こういう優美で旋律がはっきりした曲ではカラヤン/フィルハーモニアo.のレガートを聴かせた上品な演奏がよく映える。カラヤンはフィルハーモニアo.時代こそ聴き応えのある指揮者といえるがDGGではまた別の面で良さを確立した指揮者だろう。フィルハーモニアo.はこの時代において最もグレードの高い録音専用のオーケストラで実演がない分、録音後の再生音をよく理解していて、繰り返し聴くことになる演奏の肝を掴んでいた。そのような点ではウィーンpo.やベルリンpo.の遥か上をゆくオーケストラだったと言える。EMIの経営陣はそのあたりをしっかり認識して戦略を立てていたようだ。マーケティングの元祖のような存在である。実はこの録音も全く同じ選曲で1952年と1959年の2回の録音がある。抜粋の選曲まで全く同じで、初回モノラル録音が33CX 1065で1953年に初リリース。1959年に2回目録音がステレオのみSAX 2306でリリースされた。英国では混乱を避けるため2回目録音のモノラル盤は発売されなかった。ではこのフランス盤モノラルはどちらの録音かというと1959年2回目録音のモノラル盤と思われる。何故ならステレオもSAXF 139で同年に発売されたからである。したがって2回目録音のモノラル盤はフランスではリリースされ、英国では未発売ということになる。初回録音はフランスでFCX 110(白鳥の湖のみ)/FCX 202(2曲入り)でしっかり発売された。こういう扱いの面からも当時からカラヤンは規格外の特別な指揮者であった。
カラヤンの在庫一覧へ