商品コード:1297-018[DECCA] ウィーン八重奏団メンバー/A.フィーツ, P.マタイス(vn) G.ブライテンバッハ(va) N.ヒューブナー(vc) 他 / モーツァルト:ディヴェルティメント7番K.205, 行進曲K.290, カッサシオン2番K.99
商品コード: 1297-018
商品詳細:ボスコフスキーのセレナーデ全集(Vol.8・1974年)以前のウィーン八重奏団の単独録音。1965年モノ/ステレオ同時発売。ウィーン風味が濃厚。テンポも遅く取り、どこを取り出してもウィーンの風が漂う。アントン・フィーツとフィリップ・マタイスの2人がVn担当。ウィーン八重奏団の最良の時代でもあり、これほどうっとりさせられるK.205は他にない!ウィーン八重奏団が最高のアンサンブルを聴かせてくれた時期。勿論、ボスコフスキーがリーダーだった時も良かったが、全体の音楽性の高さを考えると、この'60年代前~中期がベストと思う。モーツァルトにしか書けなかった、単なる機会音楽を超越した芸術性の高いディヴェルティメント。ディヴェルティメント7番K.205、2 hr, vn, va, bsによる2管3弦構成の室内楽。自筆譜にはディヴェルティメントの記載はなく、別人の手で「ディヴェルティメント」と書かれてあるという。 楽器編成が異例であり、ヴァイオリンが2部でなく単独で用いられている。 そのためアインシュタインは「これはオブリガート・ホルンを加えた弦楽三重奏曲以外のなにものでもない」と評している。献呈がアントレッター夫人になされていることから、アントレッター家のマリア・アンナ・エリーザベト・フォン・アントレッター夫人の霊名祝日(1773年7月26日)のために作曲されたと考えられている。なお、当時のセレナーデやディヴェルティメントには行進曲を付けることが慣例であったため、モーツァルトはこれに従ってニ長調の行進曲(K.290/167AB)を作曲している。ここでもK.205の後に行進曲K.290を演奏している。B面のカッサシオンの語源ははっきりしないが、モーツァルトはザルツブルクの大学の「フィナール・ムジーク」のための曲(K.63, K.99, K.100)をそう呼んだ。ここでは3つあるカッサシオンのうちの2番。「フィナールムジーク」とはザルツブルク特有の音楽ジャンル。 毎年8月大学の学期末に2年間の予備課程を終えた学生により主催された終了式で使われた音楽。 楽士たちは行進曲を奏でながら大司教の夏宮殿のミラベル広場まで練り歩き、そこで大司教のためにセレナードを演奏する。 その後再び行進曲で退出し、大学へ戻り、教授たちのために演奏する。 さらにもう一度行進曲を奏でて楽士たちは退場し、ザルツブルク夏の恒例行事が終る。 学生の感謝と別れの音楽祭だが、市民にとっても楽しみな行事だった。 大学には2つの課程(論理学科と物理学科)があったので、毎年2曲がザルツブルクの有力な作曲家に委嘱された。この2番K.99は2 ob/ 2 hr/ 2 vn/ 2 va/ bsの4管5弦の室内楽で、1769年8月8日の終業式のときに初演されたと推測されている。 最後に第1楽章の行進曲を反復して曲を閉じる。第1楽章が行進曲で自ら行進曲を含んだ機会音楽である。音楽を聴くなら安価なモノラルで十分!
ウィーン八重奏団の在庫一覧へ