商品コード:1297-016[DECCA] I.ケルテス指揮ウィーン国立歌劇場o.cho. L.ポップ(s) T.ベルガンサ, M.カズーラ, B.ファスベンダー(ms) W.クレン(t) T.フランク(bs) / モーツァルト:歌劇「皇帝ティートの慈悲」 K.621(ハイライト)
商品コード: 1297-016
商品詳細:オペラ・セリア「皇帝ティートの慈悲」は、モーツァルトの没年である1791年にウィーンで書かれた最後のイタリア語のオペラ・セリア。「魔笛」、「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」三部作があまりに偉大すぎて注目されることは殆ど無く、録音も僅か。しかし、序曲一つ聴いても、その完成度の高さがうかがえる。モーツァルト本人も出来栄えに大変満足していたと伝えられる。演奏を一つ選ぶなら、これを決定盤として間違いない。更にDECCA・ステレオの黄金期のプレスで音質は他のいかなる録音もかなわない。このオペラは実在したローマ皇帝ティトゥス(ティートはイタリア語読み)を描く。台本は、メタスタージオによる原作をザクセン選帝侯国の宮廷詩人カテリーノ・マッツォラ(英語版)が改作したものによる。『魔笛』とともに、モーツァルトの死の年に作られたオペラである。日本語では『ティート帝の慈悲』とも訳される。19世紀から20世紀にかけて、このオペラはも出来栄えに満足していたようで、「マッツォーラ氏によって本格的なオペラに改作された」と記している。確かに全体にモーツァルトらしからぬ暗い表情が立ち込める作品である点も演奏頻度の低い理由だろう。同年に作曲された「魔笛」と比較すれば駄作ではないかという酷評も仕方がない。ところが近年、このオペラの評価が上がってきた。決して「駄作」ではなく、モーツァルトの音楽のエッセンスがかなり入っているという専門家筋の見立てが有力である。美しいアリアも散りばめら、ケルテスの録音以降録音は増えていった。1967年の当録音「皇帝ティートの慈悲」の分水嶺となった録音であることは間違いないだろう。ハイライトは1枚に良い部分が凝縮された便利なLP!
ケルテスの在庫一覧へ