商品コード:1299-057pb[DECCA] C.シューリヒト指揮パリ音楽院o. / シューマン:交響曲3番Op.97「ライン」, 序曲「スケルツォとフィナーレ」Op.52
商品コード: 1299-057pb
商品詳細:カール・シューリヒト(1880~1967)が1953年に録音した、名盤の誉れ高い3番「ライン」。前年の1952年7月には2番も同じ場所で録音していて評判の高い録音であったが3番は曲の知名度も手伝って有名になった。シューリヒト/パリ音楽院o.はベートーヴェンの交響曲全集が圧倒的な人気を誇っているためDECCA音源は忘れられがちだが、シューマンの交響曲は2番/3番と僅か2曲ながらシューマンの交響曲を語る上で欠かせない録音である。ベートーヴェン全集の4年前のことであった。シューリヒトのDECCA在籍は1949年~1956年までの僅か5年間で、わがままなシューリヒトに対し痺れを切らしたDECCAの首脳陣が放逐したらしい。その後はVSMに移籍するがそこでもトラブルを頻発して1960年を迎える以前についにConcert Hallという墓場に追放されてしまうのである。しかしシューリヒトの凄いところはコンサートホール・レーベルであてがわれた二流のオケと一流の録音を多数作り上げ、レーベルのイメージアップに大きく貢献するのである。彼のその拘りがあればこそ、このような細部まで練り上げられた名演が生まれるのである。現代に生きる我々も「世の中は思う様にはいかないものだ」と簡単に諦める前に、たとえ馘首されても自身のポリシーを貫いて大きな遺産を残したシューリヒトという指揮者を思い出すべきだろう。
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