商品コード:1301-054b[PHILIPS] I.ギトリス(vn) S.ヴィスロツキ指揮ワルシャワ国立po. / パガニーニ:Vn協奏曲1番Op.6, 2番Op.7
商品コード: 1301-054b
商品詳細:ポーランド人指揮者との共演、ギトリスの最も得手とするパガニーニ。この曲をここまで嬉しそうに演奏するのを聴かない。まるで、これぞ自分だとばかりにハイテンションで、かなりクセも出ているが、まさに十八番の披露といった所だ。こういった得手曲は他の演奏と比べても意味がなく、ただその世界に素直に入ってゆけば良い。ヴァイオリン音楽の面白さが更に深まるはずだ。ワルシャワで録音したポーランドMUZAとの共同制作。イヴリー・ギトリス(1922 - 2020)はロシア系ユダヤ人の両親の下に、イスラエル・ハイファで生まれたイスラエルのヴァイオリニスト。イヴリーとはヘブライ語でヘブライを意味する。パリ音楽院に留学した後、カール・フレッシュ、ジョルジュ・エネスクとジャック・ティボーに師事。1968年にジョン・レノンの「ザ・ダーティー・マック」プロジェクトに参加、1971年にはブルーノ・マデルナより≪イヴリーのための小品 Piece for Ivry≫を献呈される。1988年よりユネスコ親善大使に着任し、「平和教育と文化と寛容の支持者」となる旨を述べた。ギトリスは親日家としても知られるが、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による東日本大震災には大変心を痛めていた。来日が多いヴァイオリニストだった。1953年頃~VOXに多くの録音を残したが1960年代中期からPHILIPSに移籍し看板ヴァイオリニストとなる。2020年98歳でパリにて没。ギトリスの特徴は多様に使い分けられるヴィブラートでやや前時代的なスタイルを持っている。時折ポルタメントも使い、トレモロ、ピチカート、フィンガリングなど巧みに組み合わせ無限の表情を持った技巧派奏者である。音色も甘口、辛口と自在に使い分ける超腕利きである。ギトリス本人は「演奏は聴衆との対話である」として、いかなる状況でも即興で対応できる柔軟性を持っていた。このLPは得意としたパガニーニの2作品協奏曲録音。ギトリスは非常に個性的な歌い口でこれまでの名演とされる録音との違いを見せる。既に飽和状態とも言えるパガニーニという作品をまた新しい視点で感じることができるギトリスらしさの溢れたソロを楽しんでいただける。それはこの卓越したヴァイオリン奏者だからこそ出来ることであり、一握りの限られたヴァイオリン奏者にのみ与えられた宝物であるといえる。初出は835 743 LYだがこれでも十分に良い音質!
ギトリスの在庫一覧へ