商品コード:1301-005t[PHILIPS] K.ボーン(va) C.d.フロート(pf) / オネゲル:Vaソナタ (1920), ミヨー:Vaソナタ2番 Op. 244
商品コード: 1301-005t
商品詳細:日本では聴きなれないヴィオラ奏者クラウス・ボーン(1915-2002)。英語読みだとブーンとなるがクラウスは1915年オランダ、デンヘルダーの生まれ。第二次世界大戦中の1941年に、彼は最初に第2ヴァイオリンとしてコンセルトヘボウ管弦楽団に参加。幸松肇氏の著書によると、オランダでは1930年代にプロ・ノヴァ弦楽四重奏団が結成、LP初期に登場するネーデルランド弦楽四重奏団は1951(1952年説も)年の結成。ボーンはてっきりネーデルランドQt.のVaメンバーではと考えたがそれはポール・ゴドウィン(1902-1982)だった。ボーンは1950年にヤン・ダーメン(1st Vn)、ヤン・ブレッサー(2nd Vn)、ティボール・デ・マクーラ(Vc)と共にヴィオラ奏者としてコンセルトヘボウ弦楽四重奏団を設立した。コンセルトヘボウQt.についての情報は残念ながら幸松肇氏の著書にも出てこない。しかしオランダで最も著名なネーデルランドQt.より1年前に発足した謎の弦楽四重奏団はそのメンバーを見ても相当のものだったはず。コンセルトヘボウo.の団員にしてオケの名前を冠した弦楽四重奏団所属なら一流のヴィオラ奏者とみて間違いない。まして1950年初期にヴィオラ・ソナタを10"でリリースするとは特別な音楽家だったに違いない。曲はオネゲル/ミヨーという近代作品だが当時PHILIPSにおける初録音だったことは疑いの余地がない。曲の好き嫌いは別としてヴィオラ奏者の鏡のような一頭抜きん出たソリストである。芯のある強い音は確信に満ちており、当時オランダのトップピアニストであるコル・デ・フロートとのデュオ。当時は今より更にマイナー楽器だったヴィオラの神髄を見せつける内容である。ヴィオラという楽器の魅力を見せつける初期モノラル録音!
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