商品コード:1302-063[Pathé ] V.ヤンコフ(pf) / シューマン:Pfソナタ2番Op.22, ブラームス:6つの小品Op.118
商品コード: 1302-063
商品詳細:ピアニストのヴェンツィスラフ・ヤンコフ(1926-?)はブルガリア生まれだがブラジルにルーツを持つ一家らしい。ベルリンでピアノを学び、 1946年にフランスに移住している。1949年アルド・チッコリーニとともにマルグリット・ロン=ジャック・ティボー国際音楽コンクールで第1位を獲得。仏Pathé、仏Club National de Disquesなどにモノラル録音がある。日本では殆ど知られていないピアニストで少なくとも一流扱いは受けていない。パリ音楽院でM.ロンに師事、W.ケンプにも学んでいる。1950年代初期という時代にPathéに録音があるという事実は見逃せない。聴いてみると優れたソリストであることは事実である。1955年4月にイッセルシュテットとベートーヴェン:Pf協奏曲3番を録音しており(Parlophone/ODEON)、協奏曲録音が少ないイッセルシュテットが数少ないソリストに選んだわけで、当然それなりの実力の持ち主である。また米CAPITOLにR.シュヴァルツ指揮新ロンドンso.とチャイコフスキー:Pf協奏曲1番のモノラル録音も残している。当時、チャイコフスキー:Pf協奏曲の録音が出来るとは、すなわちピアニストのステータスが確立された証とも言える出来事である。聴いてみると確かにパリ音楽院タイプの芸風を持っているようである。シューマン/ブラームスのような曲を技巧ではなく、ある程度ロマンチックに弾くことができる稀なピアニストである。完全なフレンチスタイルで演奏されたシューマン/ブラームス!1977年~1991年までパリ国立高等音楽院で教授職を務めた点からも理解されるだろう。録音は少なく、これはデビュー録音と思われる。イッセルシュテットは非常に高く評価をしていた。イッセルシュテットのツアーでは専属ピアニストとして常時同行していたらしい。ショパンにも定評がありC.N.D. 56で出ているショパン:ピアノ・ソナタ第2番他はコレクターズ・アイテムとして人気がある。2007年のロン=ティボー国際音楽コンクールでは審査員を務めていた。フランスの女性ピアニスト、ヴェロニク・ボンヌカズはヤンコフの生徒である。ヤンコフはブルガリアでは多い苗字らしい。
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