商品コード:1302-049[COLUMBIA] G.アンダ(pf) O.アッカーマン指揮フィルハーモニアo. / リスト:Pf協奏曲1番 変ホ長調 S.124, ハンガリー民謡旋律にもとづく幻想曲 S123
商品コード: 1302-049
商品詳細:ゲザ・アンダ(1921-1976)はハンガリーのブダペストで生まれのピアニスト。フランツ・リスト音楽院でエルンスト・フォン・ドホナーニとゾルターン・コダーイに師事し、1940年にリスト賞を受賞している。1943年1月10日にはフルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演し、フランクの交響的変奏曲を演奏。フルトヴェングラーはアンダを「ピアノの吟遊詩人」と讃えた。1943年からSP録音を開始している。アンダは第二次大戦の戦火を避けてスイスに亡命し、1955年にスイス国籍を取得した。米国にも1955年以来、17回もツアーを行っている。LPではDGGの印象が強いが、DGG以前の1950~51年にはテレフンケンに、1953~58年は英COLUMBIAと契約し、10数枚のモノラルLPレコードをリリースしていることはあまり知られていない。これはその英COLUMBIA時代の珍しい録音でアッカーマン指揮フィルハーモニアo.と共演したリスト:Pf協奏曲1番、ハンガリー民謡旋律に基づく幻想曲のカップリングである。2曲ともお国物ともいうべきリスト作品。ハンガリー人らしく他にもバルトークなどハンガリー作品の録音が多い。DGGの専属となったのは1959年で、以降フリッチャイ指揮で多くのメジャーPf協奏曲を録音した。これらのうちバルトークの第2/3番とベートーヴェンの三重協奏曲、モーツァルトの第21番/第17番はフランス・ディスク大賞を受賞している。またDGGには最初のモーツァルト:Pf協奏曲全曲録音を果たした。しかし日本での評価はいまひとつで、特に中古LP市場では人気が高いとは言えない。多くのピアニストがひしめく中で早い段階でコレクションの候補から外されてしまう事実は仕方がない。だがDGG録音でそれを決められてしまっては本人に気の毒というほかない。少なくとも英COLUMBIA音源は別であると感じていただきたいものである。この2曲は発売の関係からほぼ存在すら知られていない録音である。またプレスも非常に少なく当社でも入荷するまで未知の録音であった。英COLUMBIA音源でもハスキルとの共演だけは有名。そこでなぜハスキルがアンダと組んだかを想像すべきだろう。この録音を聴けば、これまでのアンダに対するイメージを変える必要に迫られるはずである。水を得た魚のごとく活き活きとしたリストの演奏はアンダの英COLUMBIA録音、或いはアンダのハンガリー作品という限られた領域でのブランドが存在する事が解かる。
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