商品コード:1302-031[COLUMBIA] O.クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニアo. / ハイドン:交響曲88番, 交響曲104番「ロンドン」
商品コード: 1302-031
商品詳細:ステレオSAXF 1040、但しモノラルの音も大変良い。特に1960年代中頃のSCレーベルになってはステレオの音も薄くなり、ステレオ優勢とも言い難い。クレンペラーの重厚なオケは、ハイドンの後期の交響曲に一種の重さを付加し、他の指揮者では出せない格調の高さを生み出す。この2曲は1964年の録音。ハイドンの交響曲は軽すぎると曲そのもの価値まで軽くなるような気がする。この大陸的なゆったりした時間の流れが、このモノラルで丁度良い。クレンペラーのハイドンは1960年から始まった為、当初は英COLUMBIAレーベルだったが、1960年代後期~His Masters Voiceレーベルにまたがり88/92/95/98/100/101/102/104番(1960-71年録音)の8曲を録音して終了した。8曲は予想より多くないだろうか?当88/104番は1964年10月にロンドンで録音された2曲。ハイドンのような曲こそ指揮者次第で面白くも凡庸にもなる作品だろう。クレンペラーが8曲も録音したこと自体驚きだが、やはりクレンペラーの演奏にはクレンペラーならではの拘りがあり、凡庸とは正反対のものになっている。1970年代以降、古楽器グループがついにはハイドンの交響曲まで古楽器で演奏するようになり、クレンペラーのスタイルは古めかしいタイプとなってしまった。しかしハイドンではクレンペラーも考えて演奏していて、巧みな躍動感を持たせつつも、風格を備えたものである。1970年以降、完全に絶滅したスタイルだが、クレンペラーファンにはなくてはならない録音である。或いはハイドン作品が軽薄になり過ぎたと感じる方には単なる懐古趣味を超えた本物が待っている。ベートーヴェンやブラームスとは異なるスタンスで前期古典派の音楽を提示してくれる。
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