商品コード:1302-028[COLUMBIA] O.クレンペラー指揮フィルハーモニアo.cho. H.ハーパー(s) J.ベイカー(ca) / メンデルスゾーン:演奏会用序曲「真夏の夜の夢」Op.21, 劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61
商品コード: 1302-028
商品詳細:英国ステレオSAX 2393。意外にも、モノラルは少ない。録音が良いので、当然モノラルも相当に良い。モノラル志向の方、ステレオが欲しいが予算の都合という方、どちらにも満足のいく内容であると信じて疑わない。逆に、重心の低いどっしりとしたオケの存在感は、こちらの方が上だと思う。モノ/ステレオを問わず、第一にお薦めできる録音。クレンペラーの重さが、この曲では非常に有利に働いていて、さっぱりしすぎると、曲がつまらなくなる。メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」はご存知の通り、演奏会用序曲「真夏の夜の夢」Op.21と劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61(全13曲)の2種から出来ており、序曲と本体は作品番号が異なるように別々の時期に作曲されている。序曲は1826年にピアノ連弾曲として書いたものであったが、すぐにこれをオーケストラ用に編曲した。1826年、メンデルスゾーンが僅か17歳の時である。また1843年には、劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61の序曲の主題を再利用して『夏の夜の夢』上演のための劇付随音楽(作品61)を作曲することとなった。序曲作曲から17年後の事である。序曲と劇付随音楽は全く別々の曲であるが、劇付随音楽が演奏・録音される際には同時に行われる慣習となった。クレンペラーが録音した1960年ではまだ序曲と劇付随音楽の全13曲を収録するには時間が足らず、13曲ある劇付随音楽は抜粋となっている。しかし主要部分は殆ど入り、短縮版のような形となった。独唱に参加したヘザー・ハーパー(s)は当時30歳、ジャネット・ベイカー(ms)は当時27歳。妖精の歌「舌先裂けたまだら蛇」 Op.61-3でのデュエットで参加。ヘザー・ハーパー(s)は終曲でも一人で出演している。当時としては画期的な録音であり、「真夏の夜の夢」といえばこの録音を指すほど、代表的録音だった。尚、独唱は本来ドイツ語なのだが、2人の英国人歌手は英語で歌っている。独唱には合唱が付随する。フィルハーモニアo.付属合唱団による合唱は恐らく英語歌唱と思われる。クレンペラーにはこの曲の旧録音が1951年に存在する。「結婚行進曲」Op.61-10aは今日では単独で演奏される有名曲である。例によってゆっくりしたテンポで序曲が始まる。スケールが大きい劇付随音楽も重厚且つ幻想的雰囲気を漂わせる名演誉れ高い演奏で間違いない。
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