[COLUMBIA] O.クレンペラー指揮フィルハーモニアo. E.シュヴァルツコップ(s) / マーラー:交響曲4番
商品コード: 1302-024p
商品詳細:1961年の録音。クレンペラーのマーラーは交響曲2番、4番、7番、9番の4曲だけであった。他に大地の歌、歌曲などもあるが交響曲に限っては多くない。その中でも傑作と呼声高い4番。ソプラノには英COLUMBIAの専属だったE.シュヴァルツコップ(s)が起用された。自然なキャストだろう。1905年下積み時代のクレンペラーは2番「復活」の助手を任される。それを聴きに来たマーラー本人から手厳しい助言をもらったらしい。それに従い、実際の演奏会では非常に柔らかく聴こえるよう努力したという。楽屋にやってきたマーラーは彼の手を握り「素晴らしかった」と褒め称えた。以後二人の親交は深まる。以後クレンペラーのマーラーはフレーズに過剰な気持ちを込めることなく、あくまでも全体構成の一部として機能させることに心血を注いだらしい。この点は同じマーラーを師と仰いだB.ワルターと対称を見せる。どこかクールさを感じさせるほど構築性を重視している。これがおそらく4曲に共通する彼のマーラー演奏の特徴だろう。4曲中で最初に録音された4番には彼の原体験が最も色濃く反映されている。テンポも不動に近く動かさない。彼のマーラーは特別で、ベートーヴェンなどとは大きく異なるのである。この4番は特にクレンペラーのイメージが覆るほど鷹揚とした構えである。どうもベートーヴェンのあの重厚なサウンドがクレンペラーのイメージを決定付けてしまっているような気がする。クレンペラーのマーラーは別格。重量感とエッジの効いた演奏がすっと出てくる。英・仏ステレオ盤は高額。
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