商品コード:1303-060t[ETERNA] ボロディンQt. / ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲4番Op.83, 弦楽四重奏曲6番Op.101
商品コード: 1303-060t
商品詳細:ボロディン弦楽四重奏団は旧ソ連邦において1945年に結成されたロシアの弦楽四重奏団。歴代メンバーの亡命や国外流出を経てなお現在、精力的に活動を続けている。当初、「モスクワ・フィルハーモニー四重奏団」と名乗っていたが、1955年に、近代ロシアの室内楽の開拓者というべき作曲家アレクサンドル・ボロディンにちなんで改名された。初代メンバーは第1Vn:ロスティスラフ・ドゥビンスキー、第2Vn:ヴラディーミル・ラベイ、Va:ルドルフ・バルシャイ、Vc:ヴァレンティン・ベルリンスキーで結成されたが、第1VnとVC以外は何度か交代している。LP録音に当たる1953年から1974年までまったくメンバー交代をせず、安定した録音を聴くことができる。1974年第1Vnのロスティスラフ・ドゥビンスキーが米国に亡命し、ミハイル・コペルマン に変わった。その時点で芸風は大きく変化している。彼等の録音では特にショスタコーヴィチ(後期録音)とベートーヴェンの全曲録音が有名だろう。彼等はショスタコーヴィチとベートーヴェンの弦楽四重奏曲の全曲録音を目標に活動を続けたが1974年までのドゥビンスキー時代に完成することは出来なかった。ショスタコーヴィチは1974年までに1~13番までの13曲の録音にとどまった。完成目前でドゥビンスキーは1974年米国に亡命してしまう。第1Vnはミハエル・コペリマンに交代し、ボロディンQt.は第2期に入る。この第2期の1978年~1983年に新たに全15曲を完成させた(13曲は新録音)。他のメンバー交代もあり、ドゥビンスキー時代とコペリマン時代では芸風が大きく異なる。そういう意味でドゥビンスキー時代のショスタコーヴィチの13曲は全集でなくとも大きな意味を持つ。何より指揮者のルドルフ・バルシャイはメンバーとして活動していた点が凄い。1~13番までの13曲のメンバーは全て同一ではないが、ほぼ、第1Vn:ロスティスラフ・ドゥビンスキー(初代)、第2Vn:ヤロスラフ・アレキサンドロフ(1952-)、Va:ドミトリー・シェバーリン(1953-)、Vc:ヴァレンティン・ベルリンスキー(初代)の4人である。更に録音年も紹介すると1962年:4番、1963年:7番、1967年:1/2/3/5/6/8/9/11番、1972年:12/13番。これが全容である。尚新生ボロディン弦楽四重奏団は1990年頃新たに2回目の全曲録音を行っている(CDのみ発売)。最初の13曲だが、この演奏こそボロディン弦楽四重奏団の本来の音でありドゥビンスキーの冴えた剃刀のような音はこの録音でしか味わえない。ETERNAは最初期プレスではないがボロディン弦楽四重奏団の本来の音はしっかり伝わる。同一シリーズ・ジャケットで一貫性があり、再版が多いMELODIYAに比べ、オリジナルが多い事も魅力!
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