商品コード:1303-032p[DECCA] K.ミュンヒンガー指揮パリ音楽院o. / リスト:管弦楽作品集/メフィスト・ワルツ第1番, マゼッパ, ハムレット, プロメテウス
商品コード: 1303-032p
商品詳細:1954年6月ミュンヒンガーはパリにいた。初のパリ音楽院管弦楽団との共演に選んだ曲はリストの管弦楽作品4曲。『マゼッパ』と『ハムレット』はその「ドラマ性と明快さ」を『ハイ・フィデリティ』誌に賞賛された。カール・ミュンヒンガーといえば自身が創設したシュトゥットガルト室内管弦楽団を振ることが殆どだが、曲により、或いはDECCAの意向に従ってウィーンpo.やスイス・ロマンド管弦楽団を振ることはあった。しかしパリ音楽院o.との共演は正直あり得ない共演の印象。このLPはミュンヒンガーの中でも特に希少で当社では初入荷の珍品とも言える存在。実は近年フランス国立放送管弦楽団を振ったライブ音源などもCD化され、ミュンヒンガーは意外なほど幅広く活躍していたことが明らかになってきた。バロック専門の指揮者というイメージが強いが、リスト:管弦楽作品のようなロマン派作品まで録音していたとは驚きである。この演奏では代表とされるシュトゥットガルト室内管弦楽団との「四季」や「ブランデンブルク協奏曲」で顕著に見られた「楷書的」スタイルは見当たらない。ロマン派作品に則した滑らかな演奏を行っていて、ミュンヒンガー=「楷書的」スタイルは今やステレオタイプと言われるだろう。バロックからロマン派まで優雅にこなす有能な指揮者である。晩年は不遇であったと聞くが、少なくともDECCAに籍を置いていた1960年代後期までは精力的な指揮者であったことは確かである。リストには堅苦しい印象はないが丁寧にきっちりと描かれた描写を見るような演奏である。
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