商品コード:1304-063[GEM] M.ケヴァル(pf) / ショパン:15のワルツ(全曲)
商品コード: 1304-063
商品詳細:異端的ピアニストとして、知る人ぞ知るピアニスト、ミシェル・ケヴァル(Michel Quéval・1929-2005)。これまでスペイン人とばかり思っていたが、実はフランス・ルーアンの生れ。恐らく両親はスペイン系と思われる。ルーアン大聖堂のサン・エヴォード・マスターのロバート・デレストルに師事。パリ国立高等音楽院・ジャン・ドワイヤンのクラスのピアノ部門で一等賞を獲得。フーガ、音楽理論のクラスも受講した。 スペイン音楽のグランプリを受賞。 それ以来、エジプト、レバノン、チュニジア、モロッコ、アルジェリア、スイス、ルクセンブルク、ベルギー、オランダ、イタリアをツアーしている。彼はラ・セル・サン・クルーのアサルト音楽院の設立に尽力した。ケヴァルはソロ・ピアニストとしてパリ国立オペラ座に入り、オペラ座付きピアニストとして活動。1968年エマニエル・ボンデヴィル監督は彼を起用し、シンシン、ジェローム・ロビンス、モーリス・ジャーベル、ローラン・プティ、レオニド・マシーヌ、マース・カニンガム、キャロリン・カールソン、ウィリアム・フォーサイス、ルドルフ・ヌリーフなどの最も有名な振付家たちとコラボレーションしてきた。コヴェント・ガーデン、スカラ座、ジュネーブ、サドラーズ・ウェルズ、ニューヨーク、ブエノスアイレスのコロン劇場、ヘルキシン、モンテカルロ・オペラなどで、バーズラー祝祭オーケストラ団などのオーケストラと共演。パリ国立オペラ管弦楽団、スウェーデン王立歌劇場オーケストラ団、ドイツ・オペラ管弦楽団などで演奏した。G.E.M.、Concerteum、Teppaz、Cybeliaなどフランス・マイナーレーベルを中心に1950年代から録音がある。ショパン、リスト、スペイン系作品を得意とするようである。強い打鍵の個性的なスタイルを持つ。このワルツ集は比較的穏やかな演奏だが、それでも時々現れるアタック音には驚かされる。パリ音楽院とは正反対の強いパンチ力を武器とする精鋭的なスタイルに、一度聴いたら脳裏に焼きつく演奏だろう。曲がハマるとこれ以上はないという演奏になる。冒頭から音を切れ切れに、よく弾むピアノを展開する異色のピアニスト。この人の持ち味は、やはりスペイン物など情熱的な曲で効果を発揮するようだ。それでも尚、このワルツには、他のピアニストには無い、強烈なエネルギーを感じるはずだ。ショパンは彼方に離れ、情熱的で陶酔型のピアニストの姿が現れる。それは異端と呼ぶには魅力的であり、一種虜にされる個性だ。二度と忘れない強烈な個性!
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