商品コード:1304-038[La Voix De Son Maître] S.チェルカスキー(pf) H.メンゲス指揮po. H.ジャクソン(tp) / ショスタコーヴィチ:Pf協奏曲1番, プロコフィエフ:Pf協奏曲2番
商品コード: 1304-038
商品詳細:19世紀的スタイルを1950年代まで持ち続けた伝説のピアニスト、シューラ・チェルカスキー(1909-95)。ウクライナ・オデッサに生まれるが、ロシア革命の勃発により家族とともにアメリカ合衆国に亡命。少年時代に若干のピアノ曲を作曲しており亡命後はカーティス音楽院でヨゼフ・ホフマンに師事してピアノの学習を続けた。知的で華麗な演奏様式はホフマンから引き継いだと言われる。1961年以降はロンドンに居を移した。最晩年まで積極的に演奏活動に取り組み、ライヴ演奏で数多くの録音を残した。シューマン、アントン・ルビンシテイン、ラフマニノフ、ゴドフスキーが得意のレパートリーであった。1980年代まで現役で録音を行った。ただし、晩年の演奏・録音では体力や技術的な衰えが否めず、速いテンポで攻めることは難しくなっていた。それでも彼は没年まで新たなレパートリーの探求をやめることはなく、来日時も「この年になって、シュトックハウゼンの『ピアノ曲第九番』を覚えました」などとコメントし、周囲を驚嘆させていた。日本に招聘されたのは遅く、1988年以降没年まで毎年来日して聴衆に感銘を与えた。奥村一編曲の日本民謡「音戸の舟歌」「おてもやん」を来日時に披露している。ショパンのバラード全曲演奏を大阪で演奏したのが、最後の来日公演となった。このロシア作品2曲は1954-5年のモノラル録音。1954年はプロコフィエフが亡くなった翌年でショスタコーヴィチは存命。2曲とも作者と同時代の最初期録音。得意の濃厚な歌い回しで聴き手を陶酔させる、稀代のエンターテナーとしての真骨頂がこの録音でも感じられる。チェルカスキーの最盛期であり、ソロには魂の輝きを感じる生命感が宿る。
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