商品コード:1304-019[DGG] イタリア・ダルキ弦楽トリオ(F.グッリ(vn) B.ジュランナ(va) G.カラミア(vc)) / モーツァルト:弦楽三重奏のためのディヴェルティメントK.563
商品コード: 1304-019
商品詳細:イタリア・ダルキ弦楽トリオのこの盤は、とりわけ珍しいというわけではないが、いつの時代でも人々を楽しませてくれるLPに間違いない。VnにはF.グッリが参加。悪かろうはずがないが、このアンサンブルは彼の個性と言うよりは、イタリア人的な天性によるモーツァルト解釈が決定的な要素だと思う。単純な明るさの中にも、音楽の喜びはある。1966年の発売で、赤ステもフラット盤も存在せず、この形がオリジナル。名曲K.563を追求する方にも、そうでない方にも推薦できる。イタリアの弦楽トリオであるイタリア・ダルキ弦楽トリオ(Trio Italiano D'Archi)は1957年にイタリアで結成され、ヴァイオリン:フランコ・グッリ、ヴィオラ:ブルーノ・ジュランナ、チェロ:アメデオ・バルドヴィーノ(在籍1957-1962)→ジャチント・カラミア(在籍1962-)の3人。特にヴァイオリン:フランコ・グッリはイタリアを代表するヴァイオリン奏者である。ヴィオラのブルーノ・ジュランナ(1933-)は、ミラノの音楽一家に生まれ、ローマのサンタ・チェチーリア音楽院でヴィットリオ・エマヌエーレ、マリオ・コルティ、レミー・プリンシペに師事した。1952年に室内アンサンブル、イ・ムジチの創設者の一人だった。イタリア・ダルキ弦楽トリオ創設メンバーの一人。1966 年~1982 年までキジアーナ・アカデミア・ミュージカルで教師を務めた後、2004 年に戻り、現在もシエナで教えている。チェロのジャチント・カラミア(1923- 2015)は、イタリアのチェロ奏者。父はナポリのサン・カルロ歌劇場で最初のオーボエ奏者だった。 6歳のとき、サン・ピエトロ・ア・マジェッラ音楽院院長フランチェスコ・チレアの特別な特権により、チェロを学び始めた。10歳の時には既にアカデミア・キジアーナのコースに通っていた。その後、ソリストとしてナポリのアレッサンドロ・スカルラッティ管弦楽団と共演し、イタリアの主要都市で演奏している。エンリコ・マイナルディの導きにより、1942年6月にローマのアカデミア・ディ・サンタ・チェチーリアで満点の成績で専門学位を取得した。1942年10月からナポリのサン・カルロ劇場オーケストラの初代チェロ奏者となったが、1948年にその職を離れ、ヴァイオリニストのレナート・ルオトロ、マリオ・ロッキ、ヴィオラ奏者のジョヴァンニ・レオーネ、チェロ奏者のエンツォ・アルトベッリらと、ナポリ・イタリア放送アレッサンドロ・スカルラッティ管弦楽団を結成した。ナポリ・イタリア放送アレッサンドロ・スカルラッティ管弦楽団の中核であり、1949年1月6日にデビューし、1984年まで第1チェロ奏者の役割を務めた。1962年にアメデオ・バルドヴィーノとメンバー交代し、イタリア・ダルキ弦楽トリオに参加。パレルモのアルス・ノヴァ、サンタ・チェチーリアの青少年オーケストラ、ジェノヴァのパガニーニ音楽院で教師を務めた。有名なフランコ・グッリは省略する。現在もイタリア・ダルキ弦楽トリオは存続するが全員メンバーが変わっている。イタリア語の「archi」は「初期の」または「最高位の」の意味でアーキテクチャ(architecture)の語源でもある。イアリア風のK.563で1960年代中期の傑作といえる。
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