商品コード:1305-060[CBS] G.グールド(pf) / ハイドン:Pfソナタ56, 58~62番
商品コード: 1305-060
商品詳細:G.グールド(pf)によるハイドン・Pfソナタ集(全6曲)。モーツァルト、ベートーヴェンに受け継がれ全盛期を迎えるウィーン古典派の礎を築いたハイドン。交響曲、室内楽など非常に多くの作品を残し、そのどれもが非常に完成度が高い。単純なソナタ形式で書かれてはいるものの、その時々で美しい旋律や装飾音を聴く事が出来る。モーツァルト、ベートーヴェンと素晴らしい演奏を残したグールド、勿論このハイドンでもその軽快な演奏を聴く事が出来る。グールドのハイドンもこれまでの演奏史に大きなインパクトを与えたことは間違いない。有名な「ゴルトベルク変奏曲」の2回目と同時期となる最晩年の1980~81年録音となる。グールドはハイドンの全曲録音を計画していたらしいがベートーヴェン同様それは叶わなかった。ハイドンは正直最も奇をてらわないリラックスした気分の自然体が出ているような印象である。その自然体が曲とあまりに合っていて、ある意味ハイドンの新しいスタンダードとなりうる演奏である。この演奏に親しんでおられる方でこれが基準となってしまった方は多いのではないだろうか?尚59番のみ1958年のモノラル旧録音が存在する。グールドはこの録音について以下のように語っている--「私は最近、ハイドンにちょっとばかりはまり込んでいます」「知っての通り、私はそれほどロココ狂ではありませんが、どういうわけかハイドンは、私がロココ時代に対して持っている偏見の例外になっています。」--。これはバッハ以上に劇的な印象の目から鱗の演奏であり、これまでの常識をひっくり返すような強烈さがあった。異端の鬼才とされるグールドだがこのハイドンを聴き終わった後では、むしろこの演奏こそが正当なのでは?と思えてくるから不思議。モーツァルトのような明らかなデフォルメは皆無で、むしろ非常にリラックスした雰囲気。グールドらしく、スタッカートが散らばめられた演奏で突然レガートが憎い効果を生み出す。トップスピードと超スローの組み合わせがジェットコースターのようである。ハイドンの楽譜ではどう考えてもこうはならないだろう。やりすぎ感は当然あるが、グールドがやればスタンダードにもなり得る独自世界。プレスが多いので安価で入手できる特別なハイドン!
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