商品コード:1305-026b[COLUMBIA] ハンガリーQt./ ボロディン:SQ2番, チャイコフスキー:SQ1番Op.11
商品コード: 1305-026b
商品詳細:ボロディンのSQ2番は、某お茶メーカーのCMに起用(オケ編曲)されて知られるようになった。第3楽章は「夜想曲」として単独小品としても演奏され、リムスキー=コルサコフやニコライ・チェレプニン(1928年のイダ・ルビンシュタインのバレエ用のもの)による室内オーケストラ用の編曲、サムイル・フェインベルクによるピアノ独奏用編曲などがある。全曲を通して、ルドルフ・バルシャイ編曲による弦楽合奏版がある。チャイコフスキー弦楽四重奏曲第1番の第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」の冒頭は有名で、ムード音楽などにも編曲されることがある。ハンガリーQt.の演奏は、厳格な中にも郷愁が顔を覗かせ、情緒べったりの演奏よりずっと良い。こういったスラヴ系の曲は、あまり甘口だと、くどくなる。この辛口の表現は、今まで気づかなかった曲の骨格が、写真のように見渡せる。チャイコフスキーも充分に良い。カッサンドル工房の棒付ジャケとシンプルな共通ジャケがある。英プレス33CXもあり、弦は適度に柔かさを持つ!ハンガリーQt.はブダペスト・アカデミーで、ゾルタン・コダーイやイェネー・フバイに学んでいたメンバーであるシャーンドル・ヴェーグらによって、1934年に設立された団体。1935年にはデビューしている。ヴェーグは1940年にヴェーグ四重奏団を設立するために退団しているのでLP録音にはシャーンドル・ヴェーグが参加した録音は存在しない。1950年代のモノラル録音からは第1ヴァイオリン:ゾルターン・セーケイ、第2ヴァイオリン:アレキサンドレ・モシュコフスキ-、ヴィオラ:デネーシュ・コロムサイ、チェロ:ビルモシュ・パロタイの4人で行った物が多い。1956年にチェロがガブリエル・マジャールに交代するので曲によりチェロが2パターンあるが基本はこの4人である。この録音は1954年頃と思われ、チェロはビルモシュ・パロタイである。いずれにしてもベートーヴェンの初回録音で見せた様な虚飾を排した率直で一途なスタイルである。美しい演奏を心掛けるより、一直線に曲への沈潜を見せる。個人の名人芸も見せつつ、4人均質型の原型のような極めて緻密なアンサンブルである。強弱を巧みに使い、うるさい演奏をしない所に好感が持てる。1960年代中期頃からVOXへ移籍し、メンバーも一部変わり、ステレオ期に入るとスタイルは大きく変わることになる。モノラル期の充実した内声部が楽しめる録音の一つである。このLPは特に優美なメロディーを持つ名曲2曲入りであり大推薦!
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