商品コード:1305-018pb[ERATO] P.d.ヴェスコーヴォ(hr) J.ランスロ(cl) バルヒェットQt. / モーツァルト:Hr五重奏曲K.407, Cl五重奏曲K.581
商品コード: 1305-018pb
商品詳細:先頭にK.407、A面2/3の所からK.581が始まる。STEのステレオと同時発売。ERATOのモノ、ステレオの比較試聴は過去に何度となく行ってきたが、ステレオが勝った記憶はほとんど無い。ステレオ信仰が根付いてしまったが、本当にステレオが優れているのは、僅かに一握りの特定の会社(英国系)の特定の時期のものに限られる。このK.581もランスロの音色はこちらの方が良く、バルヒェットQt.の音も豊か。安価!モノラルの力のある音には惚れ惚れする。良いレコードとは例を挙げればこういう盤のことである。何故フランス系のクラリネット奏者の演奏に人気があるかといえば、それはクラリネットの構造にある。クラリネットは、ドイツ・ニュルンベルクのヨハン・クリストフ・デンナーが、1700年頃にシャリュモー(仏: chalumeau)を改造して製作したのが始まりとされる。クラリネットの前身楽器であるシャリュモーが一般化しなかったのは、余計な穴を多数空ける必要があり、それでは穴が多すぎる上、間隔も広すぎて人間の手指では押さえきれないので、狭い音域しか実用にならなかった為である。指穴の配列、並びにキー・システムは、現在ベーム式(フランス式)とエーラー式(ドイツ式)に大別される。オーストリアではウィーンアカデミー式(ウィーン式)というタイプが使用されている。特にドイツのクラシック演奏者はエーラー式を好んで使っている。吹奏楽ではあまり使われず、オーケストラで用いられる。フランスにはメーカーが多く、ドイツの2社(ヴーリッツァー/ハンマーシュミット)に対し、ビュッフェ・クランポン、ヘンリー・セルマー・パリ、ルブラン、キング-マリゴと4つのベーム式メーカーがしのぎを削っている。ランスロはこれらフランス・メーカーのいずれかを使っていると思われる。これらは総じて明るい音色で、エーラー式は重く暗い音という違いがある。日本では殆どがベーム式である。そのため日本でも親和性が大きく、フランスで録音されたK.581の印象が明るく感じられる一因となっている。モーツァルトには明るい音色が合うという点も見逃せない。LDE 3109にはPathéプレスが存在することが初めて判明した。2重内溝レーベルがオリジナルは誤りでした訂正します。STE 50025についてはPathéプレスが存在するか不明。
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