商品コード:1305-001[Ducretet Thomson] A.ジューヴ指揮パリ新室内o. J.カスタニエ(fl) G.フザンディエ(fg) R.カジエ(ob) 他 / ヴィヴァルディ:Vn協奏曲「ドレスデンの管弦楽団のために」 他
商品コード: 1305-001
商品詳細:ヴィヴァルディの協奏曲集なのは間違いないが、殆ど編曲されているため原曲は1曲を除き不明である。特別、曲自体が名曲という程でもないが'50年代当時のデュクレテ=トムソンの優れたモノラルトーンに浸るには良い一枚。特に穏やかなFlと硬めの音色のobの2人が個性があって楽しめる。音は少し荒削りだがモノラルの力を実感する一枚。A面1曲目のVn協奏曲「ドレスデンの管弦楽団のために」は副題が付いているため、Rv番号577あるいは156と思われるが、こちらも編曲されているため原曲の通りの演奏ではない。他3曲も同様に編曲されたものらしくRv番号の特定は出来なかった。A面1/3番と表記された協奏曲がカスタニエによるFl協、B面7番と表記された協奏曲がフェサンディエのfg協、1番と表記された協奏曲がカシエのob協の3種4曲。ジャケットにはF.ナンバーが表記されてるが、現代のものとは異なる。ヴィヴァルディ作品の初期盤における曲の特定は非常に困難を極める。しかし1950年当時からフランスのマイナーレーベルは編曲を含むヴィヴァルディ作品の録音に積極的であった事に驚かされる。そのあたりは英国、ドイツとは大きく異なる点である。ソリストを見るとフルートにはジャック・カスタニエ、ファゴットにはジェラール・フザンディエ、オーボエはロベール・カシエと1950~1960年代にフランスで活躍した管楽奏者ばかりで、指揮のアンドレ・ジューヴに関する情報は殆どないが、1975年~1981年までフランス国立放送o.(ORTF)の指揮者をしていたことはわかっている。Ducretet Thomsonは古き良きフランスを代表するレーベルの一つ。オケのパリ室内管弦楽団は1975年頃の発足であり、ここで表記されているパリ新室内o.とは別の団体である。録音の関係で本当の名称が使えなかった可能性があり、現実のオーケストラは不明。ジューヴはソリストにタップリ歌わせて支える1950年代スタイルの演奏で、今の耳には古めかしいが音楽性は高い。
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