商品詳細：ハイドンの協奏曲の中でも頭一つ抜き出た存在感を示しているのが、鍵盤楽器のための作品だ。主にオルガン・チェンバロ・フォルテピアノを想定して書かれたこれらの作品は、数の多さはもちろんのこと、ハイドンの多彩なアイディアがきらめく標本箱のよう。原題では『チェンバロまたはフォルテピアノのための協奏曲(Concerto per il clavicembalo o fortepiano)』との題が付けられており、当時、発展の目まぐるしかった鍵盤楽器の表現機能を柔軟に受け入れようとの作曲家の意向が窺える。アルペンハイムの粒立ちの良い音、そしてドラティ/バンベルクso.が織りなす響きは生命力に満ち、ハイドンのこうした工夫が、楽器の境を越えて(=今日のモダン・ピアノで演奏しても全く色褪せることのないものとして)、音楽の中に生き続けていることを確信させる。Vol.1では最も有名な11番(ニ長調Hob.XVIII:11)を含めた6曲を収録。(KT)

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