商品コード:1307-056[Les Discophiles Français] M.メイエル(pf) / ストラヴィンスキー・Pf作品集/ペトルーシュカからの3楽章 他
商品コード: 1307-056
商品詳細:M.メイエル(pf)によるストラヴィンスキー・Pf作品集。ストラヴィンスキーの原始主義時代に作曲された作品で、ロシア的な旋律と復調的な響きとリズムが特徴。バッハの録音で聴いた勢いをこのストラヴィンスキーにも期待したが、ここでのメイエルはフランスものを演奏する時のようなアプローチで臨んでいるように聴こえる。反ロマン主義・反印象主義を目指した原始主義時代にあって相反するラヴェルのような響きにストラヴィンスキーの新たな魅力を聴いた気がする。当初1952年録音の「ペトルーシュカ」からの3楽章/ラグタイムの2曲が10"(DF 48)で1954年頃先行リリースされた。その後1955年に録音されたピアノ・ラグ・ミュージック/ピアノ・ソナタの2曲と1952年に録音されたが未発売だった「セレナーデ」の3曲が先行発売の2曲に追加された5曲入り12"(DF 163)で1957年頃12"リリースされた。メイエルの技巧面が存分に発揮された録音である。パリ音楽院スタイルの代表であるメイエルに、ここまで凄い超絶技巧が備わっていたとは当盤を聴くまで知らなかった。A面の「ペトルーシュカからの3楽章」はバレエ音楽「ペトルーシュカ」を1921年にアルトゥール・ルービンシュタインの依頼により、ストラヴィンスキー自身がピアノ・ソロ用に編曲した作品。非常に癖のあるテクニックを多用する極めて演奏困難な作品として有名であり、コンクールでもしばしば取り上げられる。1932年に「ロシアの踊り」がヴァイオリンとピアノ用に編曲された(サミュエル・ドゥシュキンと共同で編曲)。腕に自信のあるロシアンスクールのピアニストが好んで取り上げる曲でもある。メイエルは敢えて硬質な音色を用いてこの難曲をまるでロシアンピアニストのような華麗な技巧を駆使し見事に弾き上げるだけでなく、永遠の名演と呼べるレベルで仕上げた。スカルラッティやラモーを優雅に弾いて見せたあのメイエルの演奏とは信じ難い超絶技巧が素晴らしい芸術に昇華している様を体感できる。優雅なスカルラッティを演奏した同じピアニストの手から出来上がった録音とは到底信じがたい演奏である!
メイエルの在庫一覧へ