[Les Discophiles Français] Y.ナット(pf) / ブラームス:ヘンデル変奏曲Op.24, 2つの狂詩曲Op.79, 3つの間奏曲Op.117

[ 1307-054 ] Yves Nat, Brahms – Variations Et Fugue Sur Un Thème De Hændel - Rapsodies Opus 79 - Intermezzos Opus 117

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商品コード: 1307-054

作品名:ブラームス:Pf作品集/ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24 | 2つの狂詩曲Op.79~第1番 ロ短調 Op.79-1, 同~第2番 ト短調Op.79-2, 3つの間奏曲Op.117~第1番 変ホ長調Op.117-1, 同~第2番 変ロ短調Op.117-2, 同~第3番 嬰ハ短調Op.117-3
演奏者:Y.ナット(pf)
プレス国:フランス, France
レーベル:Les Discophiles Français
レコード番号:DF 177
M/S:モノラル, monaural
枚数・大きさ:12インチ, 30cm×1
評価/レコード:7
評価/ジャケット:A
キズ情報:
レーベルタイプ:【フランスでの12"のオリジナル】---赤輪青地図中太溝, 大カマボコ, 12時にMade in France(ラウンド黒文字), フラット重量, 表記されたレコード番号:DF 177, Rights Society:記載なし, (P)なし, スタンパー/マトリクス:DF 177 1C2/DF 177 2C2 (ストレート小文字スタンパー・Les Discophiles Françaisタイプ), Les Discophiles Français録音モノラル製造を示すDF***で始まりレコード番号を含む専用マトリクス使用, 補助マトリクス:ストレートMスタンパー・M6 172286/M6 172284, 再補助マトリクス:ストレート・パテキュラー・XPARTX 30026/XPARTX 30024, ストレート・タイプ3種並存のPathéプレス, 1950年代スタンパーによる1957年頃の製造分, 赤輪青地図内溝レーベル存在しないと思われる, 赤輪青地図中太溝レーベルの最初期分(Pathéプレス), ヘンデル変奏曲のみの10"が存在するが12"よりあとになる, 当番号には内溝フラット盤はない, 更に古いマトリクス存在せず(1C2/2C2が最古), ステレオ存在せず, RIAAカーヴではない, 最古レーベル・最厚プレスである, Les Discophiles Français音源のLes Discophiles Français制作Pathéプレス, レーベルの青輪の更に濃い色は存在しないと思われる, DFが付かない177は存在せず, 工場:Pathé Marconi EMI, Chatou., 12"のオリジナル, original for 12"
ジャケット:【フランスでのオリジナル】---見開緑クロス紙(金文字サークル), 表記されたジャケット番号:DF 177(先頭にDFが付かない初期ジャケットは存在せず), Price Code:なし, 背文字:なし(初期の証拠), ジャケ裏年号:なし, (P)(C)なし, 当社入荷履歴上で最古の年号/存在が確認された年号:不明(年号記載ないが当ジャケットである・一致), 製作:Les Discophiles Français - Henri Screpel, 印刷:記載なし・フランス製, 当番号には見開灰クロス紙(橙文字サークル)は存在せず, 青系シングルジャケットは存在せず, 見開ジャケットで初出と思われる, オリジナル, original
トピックス:ヘンデル変奏曲/3つの間奏曲:1955年・2つのラプソディ:1956年パリでのモノラル録音, 録音技師:André Charlin, プロデューサー:Henri Screpel1957年頃Les Discophiles Français - Henri Screpelによりコピーライト登録・同年DF 177(当装丁)で初リリース, 1961年頃12"化されDF 730027(同一内容)に番号変更されRIAAカーヴとなった, 次のように変遷する・DF 177→DF 730027→2C 051-16400(Références・1980), DF 177がオリジナルだがRIAAカーヴではない, 有名ではないが名演の一つといえる, 間奏曲変ロ短調 Op.117-2のみ1938年のSP旧録音がある, ナットのブラームスはこれが全て, ヘンデル変奏曲のみの10"(25095)が存在するが12"よりあとになる, 演奏:★★★★+, 音質:★★★★+

商品詳細:イヴ・ナットが最も心血を注いだのはベートーヴェンとシューマンだったため、ブラームスの録音はこの1枚3曲のみである。他には確かショパンも10"を1枚だけ残していた。ナットの演奏の中心軸ではないが、一度でも当盤を聴けば、このピアニストに対する信頼が揺るぎないものになるだろう。当社の記録では1957年のDF 177が初リリースで、ヘンデル変奏曲のみ10インチ(25095)が存在するが発売は当盤より後になる。その後、1961年頃に同一内容でDF 730027に番号変更された。状態の良い盤は少なく、ストレスなく聴くのであれば敢えて2版とする手はあるが、多少のノイズが有ってもDF 3桁番号の音質は現代の最新技術を使っても再現不可能なリアリティとプレゼンスを持っており、DF黄金期の芸術を味わうことができる。聴き込むほどにナットへの尊敬が高まる一枚。尚、イヴ・ナットはイーヴ・ナットが現地の発音に近いと思われるが、当社ではイヴ・ナットで統一する。今となってはイヴ・ナット(1890 - 1956)と聞いて心踊る方は少数派だろう。彼の国際的な活動は、1909年にドビュッシーに連れられた渡英にはじまる。ヨーロッパやアメリカ各地各地で演奏旅行を行い、ベートーヴェンやシューマンの演奏で評価された。ヴァイオリニストのジャック・ティボーやジョルジュ・エネスコ、ウジェーヌ・イザイらとも頻繁に演奏旅行を行っている。1934年に、母校パリ音楽院での教育と、自らの作曲活動に集中するため、演奏活動を退く。亡くなる1956年まで、パリ音楽院の指導的教師の一人として、ジュヌヴィエーヴ・ジョワやピエール・サンカンらを育てた。しかし1950年代にはピアノの演奏活動を再開、1951年から1955年にかけてベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲録音を実現させた。他少数だがシューベルトやヴェーバー、ショパン、ブラームスといった、とりわけドイツ・ロマン派音楽も得意とした。ナットの特徴は俗にいうパリ音楽院スタイルと言われる、多くのフランス人の演奏スタイルとはかけ離れている。精緻なアゴーギク、迷いのない痛烈な強い打鍵などから来る剛腕とも言える力強さが何より顕著。根底にパワーありきで。アルフレッド・コルトーのように長い指を生かした芳醇な音色と武器とするタイプではない。その点でベートーヴェンの評価が著しく高いことが理解される。ブラームスもベートーヴェンの延長線上に浮かぶ演奏となる。ハンマーのような一発で心臓を貫くタッチで奏でるブラームスには爽快感さえ感じる。フランス人の演奏するブラームスといった偏見は微塵もなく砕けるだろう。ひとつのスクールの開祖にすら思える様な大きなスケールを持つ、神業的ピアニストであった。

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