商品コード:1308-063n[MELODIYA] M.ヴォスクレセンスキー(pf) / ショパン:ポロネーズ集(全16曲)
商品コード: 1308-063n
商品詳細:ロシアの大物による、ポロネーズ全集。ヴォスクレセンスキーは、四大教師K.イグムノフからの系譜を持つL.オボーリンの正統的な後継者として知られる優等生で、ショパンのスペシャリストとしても知られるピアニスト兼音楽教師。当盤も彼が最も得意とするショパンであり、取り分け技巧性の高さと叙情性の両面を見事に融合した演奏は圧倒的。計算され尽くした解釈ながら美しすぎる音色、立ち上がりの鋭いタッチと今までの演奏を覆すかのような圧巻のクオリティーを有する金字塔!モスクワ音楽院の教授として長く強い影響力を持ったヴォスクレセンスキーが2022年妻子と共に米国に亡命したことがニュースとなった。このニュースを掲載した記事には次のようなことが書かれていた。---1962年の第1回ヴァン・クライバーン国際コンクールで第3位に入賞したあとに計画されていたアメリカツアーの際、KGBからアメリカにいるスパイ(?)に密書伝達ミッションを与えられ、それを悩んだあげくに断ったっていう事が書いてあるんですよね。そのためツアーはキャンセル、その後13年間ソ連の外に出ることが叶わなかったと。亡命に際しては、ロシアのワクチン、スプートニクではアメリカに入国が出来ないためトルコに長期滞在してワクチン接種をしたこと、お金がなくてモスクワのアパートを売却しなければならなかったこと、売却で得たお金を西側に送金できなかったのでベトナムに預けたこと、ビザがなかなか取れず最終的にはナポリで取ったこと、アメリカに着いてからもアパートがなかなか見つからなかったこと、スタインウェイ社が楽器を貸与してくれることになったがアパートの階段を通らずだめだったこと(ただいまヤマハのキーボードで練習中)など。ジュリアード音楽院でさっそくマスタークラスを開催することになり、3時間の間に49人もの生徒から申し込みがあったとのこと。ヴォスクレセンスキーはマスタークラスでしょっちゅう来日して教えていたらしい。しかし今87歳(2022年10月当時)という年齢的なことも考えると相当な決意がなければ出来ないことだったであろうと思います。---と締めくくられていた。モスクワ音楽院教授でも経済的には西側の庶民より悲惨な生活であったことが窺い知れる。亡命以前はモスクワ音楽院教授・ピアノ科長、国際スクリャービン協会会長、桐朋学園大学客員教授だった。無事に亡命ができたことは喜ばしい。
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