商品コード:1308-046n[DECCA] M.ジャンドロン(vc) E.アンセルメ指揮スイス・ロマンドo. / シューマン:Vc協奏曲Op.129, チャイコフスキー:ロココ変奏曲Op..33
商品コード: 1308-046n
商品詳細:ジャンドロンは実は、'50年代から録音があり、近年になって知られるようになったが、'60年代に入れたバッハの無伴奏だけが一人歩きした感が強い。'50年代のシャンドロンは少々、大人しく強烈な個性は薄いものの、堅実な実力派ということを、この録音が物語っている。力で押すタイプではなく、しんみりと語りのようなVcを弾く人、味のある演奏が印象に残る。モーリス・ジャンドロン( 1920-1990)はフランス、ニースの貧しい家庭に生まれた。10歳の時にエマーヌエル・フォイアーマンのコンサートで聴いたフォイアーマンを尊敬するようになった。のちにフォイアーマンと会う機会は何度かあり、フォイアーマン自身から弟子になるよう言われたこともあったが、経済的な理由で叶わなかったらしい。17歳でパリ音楽院でジェラール・エッキャンに師事。パリでの修業時代に知り合ったジャン・フランセとは25年以上ともにリサイタルを行った。1945年ロンドンでデビューを果たす。その後メニューインの兄妹と25年以上にわたってトリオで活動したりした。プラドのカザルス音楽祭に参加してカザルスから直接教えを受けた。PHILIPSがジャンドロンに、ボッケリーニの変ロ長調の協奏曲とハイドンの『チェロ協奏曲第2番』をラムルー管弦楽団と録音するよう依頼した際、指揮者をカザルスとするよう伝えている。バッハの『無伴奏チェロ組曲』の録音は、1965年にACCディスク大賞を受賞した。'50年代に、やはりJ.フランセとデュクレテに入れたベートーヴェンは超名演だった。しかしジャンドロンの録音の中心はPHILIPSである。これは1953年11月の最初期録音でE.アンセルメ指揮スイス・ロマンドo.との協奏曲録音。ジャンドロンはやはりフランス人チェロ奏者のピエール・フルニエと近い芸風を持つソリストだろう。知名度の点ではフルニエに及ばないものがある。しかし実力は大きく違わないのではないだろうか? パワーで押すタイプではなく、美しくメロディーを歌うスタイルが特徴だろう。フルニエと同じDECCAに籍があったものの、録音は多くない。1960年代にPHILIPSに移籍してからは録音は多くなるが30代の良い時代の録音には恵まれなかった。これはDECCA時代の貴重なモノラル録音。PHILIPS時代では聴くことのない、太く芳醇な音がタップリ聴ける上質な録音!
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