商品コード:1309-061[DGG] I.マルケヴィチ指揮ベルリンpo. / ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14
商品コード: 1309-061
商品詳細:マルケヴィチの幻想交響曲といえばパリ・ラムルーo.との1961年録音が知られているが、実は同じDGGにベルリンpo.との初回録音がある。1953年のモノラル録音。このフランス的作品が2回ともDGG録音というのが不思議。マルケヴィチはロシア生まれだが、若い頃パリで学んだ為か、フランス的な感覚を身につけている。'50年代前半はCOLUMBIAに在籍する一方、1953~54年の2年間はDGGでいくつか録音しており、どれもドイツ系とは異なる良い録音。1950年代中期はマルケヴィチにとってDGGと仏COLUMBIA、つまりパリとベルリンを行ったり来たりしていた時期のようである。カラヤン支配前後にベルリンpo.を客演する指揮者は多かったがベルリンpo.はどんな指揮者をも受け入れて、ウィーンpo.のように一定水準のレベルを保てた優秀なオケであった。勿論指揮者の色に染めることもできる。マルケヴィチはまだフルトヴェングラーが生きていた時期のベルリンpo.を振ってこのフランス作品を録音している。カラヤンですら引き継いですぐには思うようにはコントロール出来なかったベルリンpo.にはこの演奏のような伝統のスタイルが確立されており、指揮者はそれをベースにいかに自身の個性を出すのかが課題であったと思われる。幻想交響曲はこれがDGGでの最初の録音となった。あのフリッチャイは録音していない。カラヤンは1965年頃やっと録音を果たすが、あまりの違いに驚くことになる。マルケヴィチのお蔭でベルリンpo.はフランス作品に対しても抵抗感が無くなり自信がついたのではないだろうか? 重厚感は申し分ないが決して重すぎず、フルトヴェングラーの癖が残る当時のベルリンpo.がしっかりマルケヴィチの意思に従っている。マルケヴィチの抑えが強く効いて、上手いバランスが取れている。フルトヴェングラーが亡くなる1年前のベルリンpo.の音が聴ける貴重な録音ともいえる。フルトヴェングラーは1954年11月に亡くなった。オケの重さが全く気にならないモノラル期の名演!
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