商品コード:1309-041[DGG] 小澤征爾指揮サンフランシスコso. / ガーシュウィン:パリのアメリカ人, L.バーンスタイン:「ウェスト・サイド・ストーリー」~シンフォニック・ダンス
商品コード: 1309-041
商品詳細:小澤が師と仰ぐバーンスタインへのオマージュとして「ウエスト・サイド・ストーリー」~シンフォニック・ダンスを録音したのが1972年。ルッソの作品「ブルースバンドとOrchのための3つの小品Op.50」とカップリングされ1973年に2530 309で発売。その後1976年、「パリのアメリカ人」が録音され、ルッソの別の作品「ストリート・ミュージック」とカップリングされて1977年に2530 788にて発売。どうもこのルッソとのカップリングが営業上好ましくないとの判断があったのだろう。1981年、ガーシュウィン:パリのアメリカ人、L.バーンスタイン:「ウェスト・サイド・ストーリー」~シンフォニック・ダンスの2曲をカップリングし、小澤のアメリカ作品集として2531 355で出し直したのが当LPである。オリジナルではないが、大半の日本人にとってジェフ・ルッソ(1969-)は全く興味の持てない曲だろう。これには正当な理由がある。ルッソ:「3つの小品」は小澤自身の発案によって作曲されラヴィニア音楽祭のための委嘱作品。ルッソ:「ストリート・ミュージック」はアメリカ建国200年の1975年にサンフランシスコ響の委嘱によって作曲された協奏曲。何方も小澤が要望して出来た作品なのである。しかしビジネス的には成功せず、せっかくのガーシュウィンとL.バーンスタインの曲の魅力が半減してしまったように感じたファンが多かったのではないだろうか?。小澤としては是非ルッソの作品を知ってもらおうと、思い切った録音に望んだが成功はしなかったようである。1981年と少し遅れたがルッソを省いたこの2曲のカップリングは良いのではないだろうか。全2枚もアメリカ作品集として出されたが、新カップリングこそ、一般の人には「アメリカ作品集」としてピントくる1枚だろう。思いのほか録音は良くパンチのある厚い音がぐんぐんと迫る1枚となっている。再版だが音質的な不満は一切皆無。小澤 征爾が亡くなったニュースが報じられた。2024年〈令和6年〉2月6日に東京都内の自宅で心不全のため88歳で死去。訃報は9日に所属事務所から報じられた。大きなニュースとなった。以降小澤 征爾は世界的指揮者として神格化されてゆくだろう。なお「ウェスト・サイド・ストーリー」のシンフォニック・ダンスとは、劇中にそう呼ばれる部分があるわけではない。ミュージカルの中のダンスナンバーを中心にオーケストラのための演奏会用組曲を作り、シンフォニック・ダンスと名付けた。つまり「ウェスト・サイド・ストーリー」の組曲ヴァージョンである。実際にミュージカルで全曲を演奏するのは非常に時間と舞台設備が掛かる。オーケストラの主要なレパートリーにしてもらうために演奏会用組曲を用意したということである。何故組曲「ウェスト・サイド・ストーリー」としなかったか?通常組曲は舞台音楽(劇付随音楽、オペラ、バレエ音楽など)の中から、主要曲を抜き出して配列して演奏会で演奏できるようにした管弦楽曲を組曲と呼ぶようになった。しかしミュージカルの場合その限りではない。その為「組曲」とせず「ウエスト・サイド・ストーリー」の場合において同様の意味を成す「シンフォニック・ダンス」としたのではないかと思われる。
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