商品コード:1309-035[La Voix De Son Maître] M.ポリーニ(pf) P.クレツキ指揮フィルハーモニアo. / ショパン:Pf協奏曲1番Op.11
商品コード: 1309-035
商品詳細:マウリツィオ・ポリーニ(1942-)はイタリアのミラノ出身のピアニスト。今ではアルゲリッチと同等の名声を博す国際的なピアニスト。5歳からカルロ・ロナーティに、ロナーティの死後はカルロ・ヴィドゥッソにピアノを学ぶ。1957年、15歳でジュネーブ国際コンクール第2位(マルタ・アルゲリッチは女性部門で1位)。1958年の同コンクールで1位なしの第2位。1959年の第一回ポッツォーリ国際ピアノ・コンクールで優勝した。1960年、18歳で第6回ショパン国際ピアノ・コンクールに審査員全員一致で優勝。審査委員長のアルトゥール・ルービンシュタインが「今ここにいる審査員の中で、彼より巧く弾けるものが果たしているであろうか」と賛辞を述べ、一躍国際的な名声を勝ち取る。ピアノ協奏曲第1番は1960年3月13日のショパン・コンクールにおける記念ライヴと、同年4月20・21日にクレツキ指揮フィルハーモニア管とのスタジオ録音の2種がある。これはスタジオ録音でこれはポリーニの正式な商用デビュー録音となった。またこの録音の1カ月半後の5月3日にパリのシャンゼリゼ劇場でフランス国立放送管と行われたコンサートのライヴ録音もあるらしく、全世界500セットの完全限定プレスでLP発売された(東洋化成プレス・キングインターナショナル)。1970年代にDGGに移籍し、多数のLPを世に出した頃から所謂有名人特有の粗製濫造が始まり、DGG録音は今では見る影もないが、ショパン国際ピアノ・コンクール優勝の熱気が覚めない時期の録音はポリーニに人生で最高ランクの演奏があった。これを聴けば審査員全員一致での優勝も頷ける。録音はややピアノが遠いものの、詩情溢れるソロには溜め息が出るほど見事な演奏であると感じる。これは一つの時代のドキュメンタリーであり、歴史の一瞬を切り取った音である。ポリーニのLPを1枚だけ選ぶとすれば迷いなくこの録音だろう。ほとんどの音楽家が売れすぎると病に掛かる。そうとはいえ、長年音楽界の上に君臨してきたポリーニのエネルギーは強いものがある。2024年10月ミラノでリサイタルというみっちり仕事をこなすバイタリティには敬意を表する。82歳で世界を飛び回るピアニスト!
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