商品コード:1309-019p[La Voix De Son Maître] I.マルケヴィチ指揮フィルハーモニアo. A.レイバ(na) / プロコフィエフ:「ピーターと狼」, チャイコフスキー:「くるみ割り人形」
商品コード: 1309-019p
商品詳細:マルケヴィチの数少ないHMV英国録音(COLUMBIA以前)、英国フィルハーモニアo.を振る。「ピーターと狼」は1950年の録音。ナレーションは当時のフランスの俳優アンドレ・レイバ。英国プレスではW.ピケルスが英語のナレーションを入れている。当時マルケヴィチは若干38歳、彼のLP最初期録音(デビューはヴェルディ・序曲集・1949年らしい)。才能の開花を感じる意欲作。マルケヴィチは後の1968年、パリo.とも再録している。「ピーターと狼」は子供のための音楽作品で、このジャンルとしてはブリテンの「青少年のための管弦楽入門」と並ぶポピュラーな作品である。ナレーションは各国盤制作の際にそれぞれの国の言語で入れ直す習慣のある作品である。ナレーター付きの「子供のための交響的物語」として作曲された。台本の草稿はプロコフィエフ自身が書いている。難解な作風で知られるプロコフィエフ作品にあって、何故か子供のための作品はどれも親しみやすいメロデイーを持つ傑作ばかり作曲した、ある意味天才的な作曲家なのである。「ピーターと狼」はそういう意味で誰もが知るプロコフィエフ作品の代表格といえる。物語の登場人物(動物)はそれぞれがオーケストラの特定の楽器によって受け持たれ、オーケストラの楽器紹介の趣もある。音楽の教材としても小中学校で用いらている。 オーマンディ/フィラデルフィアo.の録音ではデヴィッド・ボウイがナレーションを行うなど、国ごとの趣向が面白い。マルケヴィチ/フィルハーモニアo.は1950年という早い録音でLPとしては最初期だったと思われる。英国録音なのでW.ピケルスによる英語のナレーションが本当のオリジナルとなるが英国では1曲入り10"のDLP 1001でリリースされた。フランスでも10"のFMLP 1001→FBLP 1070が存在するが、同時期に組曲「くるみ割り人形」とのカップリングで12"発売された。マルケヴィチは1968年にパリo.と再録音したが、このモノラル録音は永遠のスタンダードとして語られてしかるべき内容。フランス語のナレーションが特に良い。勿論片面の組曲「くるみ割り人形組曲」も絶品。マルケヴィチは1954年にはパテ・マルコーニと契約しており、フィルハーモニアo.とはそれ以前の録音しかなく希少!2曲とも再録音があり、これがモノラル初回録音である。なおバレエ組曲「くるみ割り人形」Op.71aは1940年代のSP音源であることが判明した。
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