商品コード:1309-015[L'OISEAU LYRE] K.レーデル指揮ミュンヘン・プロ・アルテ室内o. / モーツァルト:ディヴェルティメントK.136~138
商品コード: 1309-015
商品詳細:モーツァルトが16歳で残した名作中の名作、3つのディヴェルティメントK.136~K.138。ザルツブルクで作曲されたことから「ザルツブルク・シンフォニー」と通称されるが、元々は弦楽四重奏のためのディヴェルティメントである。しかしながら弦楽四重奏で演奏されることは殆どなく、大半が弦楽合奏版での録音。ただし、弦楽合奏版でも現在の「シンフォニー」とは大きく異なる事から当社では「ザルツブルク・シンフォニー」という名称は基本的に避けている。そもそも器楽アンサンブル曲なのかオーケストラ曲なのか長きに亘って論争を呼んでおり、この点でも曲種が定まらないが室内楽であることは確かだろう。例え室内オーケストラで演奏したとしても室内楽の範疇を超える作品ではないと思われる。クルト・レーデルは早い時期からこの曲に関心を持っていたようで、1954年にはミュンヘンからミュンヘン・プロ・アルテ室内o.を引き連れてパリまで録音に出かけている。何故なら録音を承諾したのはパリに本社を持つLes Éditions de l'Oiseau-Lyreだったからである。お蔭でロンドン支社である英L'OISEAU LYREからも発売ができたという事である。英国ではDECCAがプレスしていて製版・音質も良く、リステンパルトなどの名演が出てくるまで、この録音と1959年ERATOに再録した2種のレーデル盤はこの曲の中心的存在であった。ミュンヘンの団体が2回ともフランスのレーベルに録音している。当時K.レーデル指揮ミュンヘン・プロ・アルテ室内o.はバロック系室内アンサンブルとしては欧州でもトップクラスの団体であり、彼らが録音してくれるなら喉から手が出るようなモノだったはずである。残念ながら1954年初回録音の方はプレスが少なく、聴いた方は少ないと思われる。彼等の圧倒的なパワーとリズムは当時の最高ランクの演奏であったとみて疑う余地はないだろう。ステレオ期に入り、こういうパワー全開の演奏は好まれなくなったのか、はたまた出来なくなったのかは不明だが、今聴いても痛快で強いモノラル音に圧倒される演奏は二度と再現不能な演奏である。
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