商品コード:1309-012[DGG] F.グルダ(pf) C.アバド指揮ウィーンpo. / モーツァルト:Pf協奏曲25番K.503, 27番K.595
商品コード: 1309-012
商品詳細:ジャズとクラシックの両立と言えば、キース・ジャレット。同じようにモーツァルトの協奏曲を録音しているのは奇遇だ(キースは21/23/27番)。このアルバムには「グルダお気に入りのコンチェルト」と書かれている。モーツァルトの曲にはピアニストを惹きつける何かがある。今更言うまでもない。ここでのグルダのピアノは実に美しい。アバドは完全に脇役に回っている。これもありだと思う。カデンツァは一部を除きグルダ作曲である。1974年と1975年5月グルダとアバドはウィーンで4曲のモーツァルト:Pf協奏曲を録音した。1974年が20/21番で1975年が25/27番であった。グルダは既に1959年にはDGGに録音があり、AMADEOと掛け持ちで在籍していたと思われる。グルダのモーツァルト:Pf協奏曲はDECCAに14/25/26番、AMADEO(PHILIPSも同様)に17番、Concert Hall系(PREISERも同様)に21/27番、DGGに20/21・25/27番の4曲というのが全てと思われる。もっとモーツァルトの録音が有ってしかるべきピアニストであったが、本人がさほど望んでいなければ仕方がない。DGGの演奏は時期的に最終期となり、グルダが最も自由な演奏ができた録音である。DECCA時代の3曲とは打って代わり、25番ではゆっくりしたテンポに独自のアクセントを加えた打鍵でより個性的と言える内容。アバドのオケもスケールが大きく、やや大風呂敷を広げた印象はあるが、グルダのソロがそのスケールを埋める仕事をしている。ソロ自体のスケールが大きい訳ではないが、アバドのテンポに合わせ間延びせず、きっちり、くっきりとソロを務めている。1970年代の録音としては上出来ではないだろうか!DECCA時代とは全ての環境が異なる中で、自由さを失わず、良い仕事をしたと思われる録音であろう。一般的には「名盤」とされているようだが、1970年代としては--という前置きを付ける条件でなら、良い演奏であることは事実だろう。
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