商品コード:1309-011p[DECCA] F.グルダ(pf) A.コリンズ指揮ロンドンso. / モーツァルト:Pf協奏曲14番K.449, R.シュトラウス:Pfと管弦楽のためのブルレスケ
商品コード: 1309-011p
商品詳細:フリードリヒ・グルダ(1930- 2000)はオーストリア、ウィーン生まれのピアニスト。ウィーン三羽烏の一人でジャズも演奏する鬼才で知られる。録音は1940年代後期DECCAから始まる。当初ベートーヴェン弾きとして、DECCAで最初のベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集の最初の録音者の予定だったが、バックハウスが先に録音を完成し、グルダは全曲録音をしたが発売されなかった。そのような軋轢から1950年代後期期はDECCAを去ることとなるが、モーツァルトに関してはスムースな録音が行われたようである。25/26/14番の3曲のモーツァルト:Pf協奏曲が録音され、25/26番のカップリングで1955年録音、1956年リリースとなった。14番は1954年9月15-16日録音でR.シュトラウス:ブルレスケとのカップリングで発売された。グルダ本人はベートーヴェンに多大な関心があり、DECCAを含め3回のピアノ・ソナタ全集録音したが、多くの方がご承知のようにグルダのモーツァルトは彼の持つ自由な芸風が相まって、非常に個性的で然も完成度の高い演奏となっている。グルダの出す音そのものがモーツァルト的なものを持っているように感じられる。本人はどう思っていたのか不明だが、さほど大きな興味がなかったことは残した録音の数で理解されるだろう。端々に見られるリズム感は正にモーツァルトを弾くためのような気がするのだが。本人の興味に関係なく生まれながらのモーツァルト弾きの資質を持ったピアニストといって誤りではないだろう。残された少ない録音を大切にしたい。指揮は英国のシベリウスの第一人者としても知られた指揮者、アンソニー・コリンズ。オケはロンドン交響楽団となる。25/26番では同じアンソニー・コリンズ指揮だがオケが異なりロンドン新交響楽団こと、ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団であったが、この録音はメジャーオケのロンドン交響楽団である。DECCAに居場所を感じなくなったグルダは1960年代に入りAMADEOに移籍する。DECCAは個性的なグルダの力を活かし切れないまま、別れる事となった。グルダの力をもっと活かせたなら、名演に数々が生まれたに違いない。DECCA首脳陣の器楽奏者に対する認識の甘さが多くの有望な才能の流失を招いてしまった。
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