商品コード:1310-059[DGG] W.シュナイダーハン(vn)/ ストラヴィンスキー:Vn協奏曲, プロコフィエフ:Vnソナタ2番
商品コード: 1310-059
商品詳細:A面ストラヴィンスキー:Vn協奏曲はチェコの指揮者カレル・アンチェルがベルリンPo.を振った1962年12月のドイツ録音。B面のプロコフィエフ:Vnソナタ2番は1961年2月同じくベルリンでのモノラル/ステレオ録音。1963年にモノラル/ステレオが同時リリースされたものと思われる。ヴォルフガング・シュナイダーハン(1915-2002)はウィーン生まれのヴァイオリン奏者。妻はソプラノ歌手、イルムガルト・ゼーフリート。ウィーンso.(1933-37)とウィーンpo.(1938-51)でコンマスを務めた。ウィーンpo.では、W.バリリ(1940-9)、ボスコフスキー(1949-70)らの前任である。シュナイダーハンはウィーン生粋のスタイル。上品で美しいヴィブラートと控え目な表現はクレメンス・クラウスのお墨付き。これぞウィーンの古き良きスタイル。シュナイダーハンは1933年から1937年までウィーン交響楽団のコンサートマスターを務めたが、1937年からは、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターとなる。1938年にウィーンpo.の第1コンサートマスターに就任した。1949年にソリストとして独立するためにウィーン・フィルを退団。1956年、ルドルフ・バウムガルトナーとともにルツェルン音楽祭弦楽合奏団を創設した。若い頃は現代音楽の痛烈な批判者であったと言われている。現代作品に興味を持ったのはにルツェルン音楽祭弦楽合奏団を創設した時期で、ルドルフ・バウムガルトナーの影響と言われる。1940年代はSP期の名手たちと同様のポルタメントを用いた甘美な表現を得意としたが、1950年代に入ると打って変わり、虚飾を排した高い精神性を重視したシンプルなスタイルへと変化した。この録音は1961-2年で、1950年代初頭に極端に簡潔なスタイルへ振れた後の振れ戻しの時期に当たり、再度豊かな表現を取り戻した時期に相当する。あれほど嫌っていた近代作品を愉しむかのように弾いており、何か吹っ切れたものを感じる。近代作品を弾いて尚温かみを感じる表情がシュナイダーハンならではといえる。同じストラヴィンスキー:Vn協奏曲でもシュナイダーハンだからこその理解しやすさ、愉しみが必ず感じられると信じる。プロコフィエフ:Vnソナタ2番は、原曲の1943年作のフルート・ソナタ ニ長調Op.94を、2年後の1944年にVnソナタに改作した作品である。先行して着手していたヴァイオリン・ソナタ第1番が存在したため、ヴァイオリン・ソナタとしては「第2番」とされた。その為Op.94bisとなる。フルートのための楽曲としては高難易度で演奏者は限られる。冒頭に印象的なメロディーを持つ。このLPにはステレオも存在するが高額で、モノラルもかなりの高音質が期待できる。
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