商品コード:1312-059p[DGG] W.シュナイダーハン(vn)/ Vn協奏曲/メンデルスゾーン, ブルッフ:1番
商品コード: 1312-059p
商品詳細:これまで10"×2枚をカップリングしたカップリング替えLPと考えていたがそれは完全な正解ではないことが分かった。メンデルスゾーンは1956年録音で10"の17 085 LPEが初出である点は以前の通り。問題はブルッフで、ブルッフは1952年と早い時期の録音で当初「チャイコフスキー:ロメオとジュリエット」とカップリングにて12"の18 036 LPM(チューリップALLE内溝・>白LP33 1/3<レーベル・フラット盤)で1952年に初リリースされていたことが分かった。その後ブルッフだけが1955年10"で17 028 LPEで発売された。先に12"がリリースされ、その後10"がリリースされたDGGでは珍しい例である。メンデルスゾーン/ブルッフの2曲がカップリンされたのは1958年で、12"・19 124 LPEMで発売に至った。従ってメンデルスゾーン/ブルッフの2曲入り12"はオリジナルではない。しかしかなり拘リの強い方でなければ、10"や関連のない曲が入る旧番号より使い易いのではあるまいか。LPの歴史は再版の度に使いやすく進化していった。これが家電製品やPCなどなら喜ぶべき事だが、録音となると単純に喜ぶ事ではないのがアナログの厄介なところである。10"を12"の片面に押し込むと、途端に音質がかなり落ちるのが常であることはよく知られている。しかしこの2曲は、1958年~'70年代を通じて12"でカップリングされてきた2曲の為、ミゾの不利益をさほど多く受けていないようで、音質は想像以上に良い。若きシュナイダーハンのデリカシーに富んだソロは、いつ聴いても心和むものであり、1枚は棚にあってしかるべきだろう。ヴォルフガング・シュナイダーハン( 1915- 2002)は、1938年からウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスターに就任した。1949年にソリストとして独立するためにウィーン・フィルを退団するまでその地位にあった。その時期の世界トップランクのヴァイオリン奏者と同義である。DGGという大手レーベルに籍を置いた事で看板ヴァイオリン奏者として多くの曲の録音を行った。
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