商品コード:1312-056[Haydn Society] ヴェーグQt. / ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集全10枚~7枚(8番は欠)
商品コード: 1312-056
商品詳細:ヴェーグQt.による最初のベートーヴェン・モノラル初回録音。これはそのLes Discophiles Français音源の米国盤。SP期に近い再生音で、SP期の芸風を残す貴重な録音。帯域は広くないが、ベートーヴェンの厳格な面を強く感じさせてくれる演奏で、このようなスタイルはヴェーグQt.が確立したと言っても過言ではない。一切の妥協を排し、真っすぐに作品の哲学性を搾り出すかのような演奏は、まさに日本人の心を動かすに充分。甘さは微塵もなく、内面への追及は底なし沼のように深い。鑑賞に堪えるはず。ハンガリーの名ヴァイオリニストで後年は指揮者としても有名だったシャーンドル・ヴェーグ(1912~1997)は、1940年にヴェーグ四重奏団を組織し、約40年にわたってソロと並行して弦楽四重奏の活動を行った。近年ではザルツブルク・カメラータ・アカデミカo.の指揮者として録音したモーツァルトのセレナーデ、ディヴェルティメント録音が人気を博している。彼らの名を世界的にしたのはLP初期に録音した、ベートーヴェンとバルトークの弦楽四重奏曲全集のDFレーベルへの1952年モノラル録音だろう。彼らはその後1970年代(1972-4年)にValoisに2回目のステレオ全集録音も行い、室内楽のトップに君臨し続けた。当盤は12"のオリジナルである。但し「大フーガ」は10"が初出となる。'50年代プレスなので、音質はすこぶる良い。ヴェーグQt.の初期は、大変厳しい音楽という固定的イメージがあるが、古典的という一言で片付けられない深い滋味がある。歴史に残すべき最高ランクの演奏の一つ。シャーンドル・ヴェーグ自身はソロでバッハの無伴奏全集やカザルスたちとの室内楽参加と様々な場面で常に第一級の演奏を長年にわたって途切れることなく演奏し続けた超人的音楽家である。DFの12"オリジナルは近年世界中で人気が高く入手が難しい状況にある。盤質7が付けられる初期盤は殆ど存在しないのが実状。米国盤はフランスから1-2年遅れの時期に発売されたので音質のクオリティは高い。但し米国の音になっている。フランス盤よりかなり安価とした。
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