商品コード:1312-038[La Voix De Son Maître] E.フィッシャー(pf) / ベートーヴェン:Pfソナタ8番「悲愴」, 23番「熱情」

[ 1312-038 ] Edwin Fischer, Beethoven – Sonates No 8 "Pathétique" - No 23 "Appassionata"


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商品コード: 1312-038

作品名:ベートーヴェン:Pfソナタ8番Op.13「悲愴」 | Pfソナタ23番Op.57「熱情」
演奏者:E.フィッシャー(pf)
プレス国:フランス, France
レーベル:La Voix De Son Maître
レコード番号:FALP 311
M/S:モノラル, monaural
枚数・大きさ:12インチ, 30cm×1
評価/レコード:7
評価/ジャケット:A
キズ情報:A面(8番)11時に極小~小3回出る点あり→7
レーベルタイプ:【フランスでのオリジナル】---銀大ニッパー・ツヤ内溝, 9時にMade in France(横銀文字), 3時に33 1/3 Tours minule, フラット重量, 表記されたレコード番号:FALP 311, Price Code:Ⓐ, Rights Society:記載なし, (P)なし, スタンパー/マトリクス:2XEA 329 21/2XEA 330 21 (ストレート小文字スタンパー・英EMI/Pathéタイプ), EMIグループ音源の英国録音モノラル製造を示す2XEA***で始まりレコード番号を含まない英国型フランス専用スタンパー使用, 補助マトリクス:ストレートM6スタンパーM6 150180/M6 150181(最古と思われる), 再補助マトリクス:なし・パテキュラー(Patéculaire)はない, ストレートタイプ2種併存のPathéプレス, 1950年代のスタンパーによる1955年頃製造分, Disques Incassable付フラット盤は存在せず, 銀大ニッパー内溝フラット盤の最初期分, これより古い仏レーベル存在しないが1年程度後のプレとト思われる(初年度分はペラジャケット入り), フランスでの最古レーベル・最厚プレスである, 更に古いマトリクス存在せず(21/21が最古), ステレオ存在せず, RIAAカーヴではない, EMIグループ英国音源のLa Voix De Son Maître製作Pathéプレス, 工場:Pathé Marconi, Chatou, フランスでのオリジナル, original in Fr.
ジャケット:【フランスでの第2版】---棒付厚手ボード(粗目紙厚手・ザラザラ表面), 6時に楕円ニッパーマーク La Voix De Son Maître, リブレット付, 表記されたジャケット番号:FALP 311, Price Code:Série de Luxe(記載なし), 背文字:あり(棒上に金色押型・黒クロス紙背景), (P)(C)なし, ジャケ裏年号:なし, 当社入荷履歴上で最古の年号/存在が確認された年号:不明(年号記載ないがフランスでは当ジャケットではない・ペラあり), 新デザインのこれはカッサンドル工房のデザイン, 製作:Les Industries Musicales Et Electriques Pathé Marcon. Paris, 印刷:Mercure Editeur. Paris, 旧デザイン紙ペラジャケット存在する(1954年), フランスでこれより古いジャケット存在する, フランスでの第2版, 2nd issue in Fr.
トピックス:1952年10月14-15日ロンドン・EMI Abbey Road・Studio 3でのモノラル録音, 録音技師:Francis Dillnutt /Robert Beckett, プロデューサー:Geraint Jones, 英国では1953年The Gramophone Company. Ltd.によりコピーライト登録・同年4月にHis Master's Voice :ALP 1094(金大ニッパー中溝・フラット様プレス)で初リリース, フランスでは1954年頃La Voix De Son Maître:FALP 311(銀大ニッパー内溝フラット盤・紙ペラジャケット入り)にて初リリース→1955年頃同一番号・同一レーベル・盤が棒付厚手ボードジャケットに入る(当盤)→1959年頃同一番号・銀大ニッパー段付レーベル・グルーヴガード厚手盤・棒付厚手ボードジャケット入り(ここからRIAAカーヴになるので聴きやすい), エドウィン・フィッシャーのベートーヴェンは少なく第7番(録音:1948年、ハンブルク)--第8番『悲愴』(録音:1952年11月23日・別録音)--第30番(録音:1952年6月18日)--第15番『田園』(録音:1954年7月28日、ザルツブルク)--第21番『ワルトシュタイン』(録音:1954年7月28日、ザルツブルク)--第32番(録音:1954年7月28日、ザルツブルク)--23番:1952年(ロンドン)が全録音と判明したが1960年までに発売されたEMI系のLPは2枚のみでALP 1094/FALP 311:8/23番・ ALP 1271/FALP 357:7/32番だけ, プライベート盤などで他の曲が出ている, 8/23番には1938/1935年の旧SP録音が存在する, これは1954年初年度製造のオリジナル盤が1955年製造の第2版の棒付厚手ボードジャケットに入るケースでのオリジナル盤入りの第2版, 演奏:★★★★★, 音質:★★★★+

商品詳細:バッハ/ベートーヴェンの権威、エドヴィン・フィッシャーはブレンデルの師でもある。その超辛口の味わいに両者の共通点がある。フィッシャーのベートーヴェン録音は意外と少なく、1950年代に発売された初期LPは2枚(4曲)しかなく、戦後は腕の故障で指揮活動に力を入れていくことになる。バッハの平均律クラヴィーア全曲の世界初録音を行ったが、ベートーヴェンはSP期にシュナーベルが世界初のソナタ全集を行った為、意外にベートーヴェンについては知られていない。残された録音は7/ 8/ 15/ 21/ 23/ 30/ 32番の7曲存在するがEMIスタジオでの録音は4曲(7/8/23/32番)だけで2枚分のLPがEMI系から1950年代に発売されただけである。他はプライベートプレスなどが存在するらしい。エドウィン・フィッシャー(1886- 1960)はスイス、バーゼルの生まれ。同地でハンス・フーバーに師事。大戦後は指揮者の活動がメインとなる為、ピアノ演奏は大半がSP録音である。しかしベートーヴェンの4曲は幸いにも1952年頃のモノラル録音であり音質も良く、フィッシャーの世界観をタップリと楽しむことができる。この時期のフィッシャーは技巧的な欠落を指摘されることもあるが、楽曲の本質的な精神を把握することにかけては無類の存在であって、技巧的弱点を補って余りある高次元の音楽性を持っている。もはやエドヴィン・フィッシャーにしか表現できない世界感であり、そういう芸術に技巧云々はもはやナンセンスという他ない。強い打鍵を用いずとも音楽の高揚感を引き出すことのできたピアノマスターであった。1942年にスイスに帰り、ルツェルン音楽院で教鞭を執りつつ限られた演奏を行い、世界中のピアニストから高い尊敬の念を受けたフィッシャーの言葉を引用したい----我々が自然な音楽的成長の初期の段階にあるうちは、我々は彼のメロディーの民謡的特質や、その和音的で諧音的な作品構造のわかりやすさのお蔭により、充分モーツァルトに親しみを感じておれるのであるが、その次には、たいていの場合、はげしい奮闘的なものに心を惹かれ、熱情的なものを愛する一時期がやってくる。そうなると、どれほど強烈な表現もなお充分に強いとは思えず、どれほど華麗で、練達で、魅了的であっても、なお物足りない。このようなことでは、我々はとうてい大作曲家モーツァルトに近づくことはできないのであるが、さらにその次の時期 ― まったく斬新なもの、気の利いたもの、過激なもの、革命的なもの、あるいは外見上問題的なものを探索する時期 ― においてもこの事情にかわりはない。だが、いつの日か迷妄の夢はさめる。そして、モーツァルトの音楽においては、内容、形式、表現、ファンタジー、器楽的効果など、いっさいがごく単純な手法によって達成されていることに気づくのである。この日が訪れるとき、君はあらゆる模索、あらゆる欲求から完全に救われるのだ。

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