商品コード:1312-032[La Voix De Son Maître] S.リヒテル(pf) / イタリアのリヒテル
商品コード: 1312-032
商品詳細:1962年10月~11月、イタリア各都市(パルレモ/ローマ/ヴェネチア他)で行なわれた演奏旅行の全行程にPathé MarconとDGGの録音スタッフが同行、その40時間にもわたるテープをリヒテル自身が全て聴き、最良の演奏を選び出した。このLPはその中からシューマンの演奏だけを集めたもの。情感の変化に富んだ魅惑的な作品の数々。特に、賑やかな謝肉祭の様子を幻想的に描いた「ウィーンの謝肉祭」が素晴らしい。他にピアノ・ソナタ2番と蝶々Op.2を収録。ステレオはASDF 761で希少。英国でもリリースされたがマトリクスはフランスで制作されたマスターを使ってのプレスとなっている。勿論イタリアEMIグループでもリリースされたが入荷がなく詳細は不明。イタリア盤もフランスで制作されたマスターを使ってのプレスであることが濃厚である。1960年、フィンランドで西欧初リサイタルを行い、同年外国デビューを飾ったリヒテルはこれまでベールに包まれていた姿を西側諸国に現した。1962年にはついにイタリア・ツアーを決行。Pathé Marcon(EMI)とDGGの録音チーム同行の下、イタリア各地を回った。録音はEMIとDGGに分けられ、シューマンはPathé Marcon(EMI)側が権利を得た。ショパン、ドビュッシー、スクリャービン、バッハ、シューベルト、ラフマニノフ、プロコフィエフなどがDGG側に渡り、数枚のLPに分けてリリースされた。イタリアの当時の聴衆は熱狂の嵐だったと言われる。世界2大レーベルが同行したこのツアーが当時のリヒテルへのレコード会社側の争奪戦だった事が想像できる。結局は話し合いでは決着が付かず、前代未聞のライバル2社の録音スタッフが同行という形となった。曲数でPathé Marcon(EMI)はDGGに負けたが、それでも1枚はLPを発売できた。リヒテルも絶頂期の演奏であり、ライブで真価を発揮するリヒテルの真骨頂が聴ける1枚。ステレオ・オリジナルであるASDF 761/ASD 520は希少で高額となる。1960年代プレスのステレオ盤なら十分にステレオ効果を楽しめる。
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