商品コード:1312-028p[His Masters Voice] S.チェルカスキー(pf) / ショパン・リサイタル
商品コード: 1312-028p
商品詳細:1956年ロンドンでモノラル録音されたチェルカスキーの「ショパン・リサイタル」。非常に入荷の少ないモノラルの名盤である。シューラ・チェルカスキー( 1909- 1995)はウクライナ・オデッサ(オデーサ)生まれのピアニスト。ロシア革命の勃発により家族とともにアメリカ合衆国に亡命。少年時代に若干のピアノ曲を作曲しており、渡米前後に書いた「悲壮前奏曲」が知られる。米国のカーティス音楽院でヨゼフ・ホフマンに師事してピアノの学習を続けた。知的で華麗な演奏様式はホフマンから引き継いだと言われる。1961年以降はロンドンに居を移した。最晩年まで積極的に演奏活動に取り組み、ライヴ演奏で数多くの録音を残した。シューマン、アントン・ルビンシテイン、ラフマニノフ、ゴドフスキーが得意のレパートリーであった。晩年は英国マイナーNINBASなどでも録音を行ったがチェルカスキーの真骨頂は何といっても1950年代モノラル期だろう。濃厚な歌い回しで一時代を築いた稀代のエンターテナーであった。19世紀的な古いスタイルとロマンチックな表情を武器に巨匠的な存在感を示したピアニストである。歌うようなフレージングは多くのファンを獲得し、生涯現役を貫いた大物である。1935年には早くも初来日しており、その後も度々来日し、日本でもその名は知られていた。最後の録音は1995年5月17日、85歳で死の7か月前だった。晩年は早いパッセージを芸術的に弾いて見せることは出来なくなったが、1956年のここではロマンチックな表情から突然、火を吹くような華麗な曲芸にも似た早業で驚かせる演奏をやってのける。あのホロヴィツとある意味似たようなエンターテイメント的なピアニストの一人である。技術だけでなく、美しい単打音も魅力的である。この「ショパン・リサイタル」はチェルカスキーの本領を一枚で楽しめる優れた一枚である!
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